嗤う悪魔

悪魔達の黒水晶

 嗤う悪魔の遺した黒水晶

 ひび割れた断面は、片割れを強く望んでいる


 悪魔達の密かな祈りは、ついぞ神へと届くことはなかった

 故に彼らは、骸を護る番人足り得たのだろう


 黒水晶は、人のあらゆる祈りに由来する

 混ざり合う意志は、やがて一つの闇を成した

 それは酷く淀んだ混沌から生まれ出たのだ





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る