第12話
連続投稿2本目です。
—————————
3年生になってからも、神宮寺たちに変化は無かった。
連中は理想的な陽キャグループらしく、青春の日々を謳歌しており、 対して俺たちはクラス替えでしっかり纏めて隔離され、目立たずひっそりの毎日を送っている。
「しかし、全く動きが無いのは不気味だな」
「諦めてくれたのでござろうか?」
「だといいんだけど……悪く考えると、ターゲットは最初から平蔵君じゃなくて、宝城さんを不登校か転校に追い込むことが目的だったとか?」
確かにあれ以来、俺へのアプローチが全く無いことを考えると一理あるが、そこまで宝城さんを目の敵にするようなことがあったのだろうか?
証拠もないまま問い詰めたところでシラを切られればそれまでだし、本人がいない以上、確認のしようもない。
「まあ今年のバレンタインでケリつけたらいいだろ」
「仕掛けてくるのかな?」
「今度はちゃんと受け取ってもらう、って言ってたからな」
「前回はいきなりでござったが、今回は心積もりしておける分、対応はできるでござろう」
「ああ、また二人に頼ることになるが、よろしくな」
俺たちは来たるべき日に備え、入念に打ち合わせを行うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます