第3話

「あっバス停につきましたね」



「そうですね。もう少ししたらつきます」




 私は野分さんを案内する。




「ここです」




 私はある家に、野分さんを案内する。





「ここですか?」




 野分さんが、珍しそうに家を見る。




「そうです。ここにいる人が野分さんと同じく、後天的な能力者なんです。野分さんはこの市になじみがある人らしいので、他の人よりもちゃんと会話できるかもしれません」




 私はにこりと笑って、冷静に話す。




 本当は嘘だけど。だって私こそが後天的な能力者だから。




 さーてそのことに野分さん、気づいたかな?

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バスと能力者 みかさやき @sarayuhaomo

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