めんこい!

九戸政景@

プロローグ

 春、それは出会いと別れの季節だという。卒業や引っ越しでの別れと入学や転居での新しい出会い。それがあるからこそ人生が面白いんだとおばあちゃんが言っていた。私だって新しい出会いは嫌いじゃないし、友達が増えるならその方がいい。でも、高校生活の初日にこんな出会いがあるだなんて中学生の頃の私は予想もしていなかったのだ。



「あなた、私と一緒にメンコを極めましょう!」

「へ……?」



 突然現れた女の子は腰に手を当てながら言う。そしてそれが私とその子、そして多くの人達との関わりの始まりだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る