白の刻印
@debu_ware
第1話 異質な者
「ドン!!」体が激しく壁にぶつかる。「お前、
能力がないんだって?だっせぇなww」
そう俺には能力がない、、、
19XX年、突如として、人間界にゲートが現れた。
そのゲートからは大量のモンスターが出現し、
人々を恐怖のどん底へと陥れた。
ゲートから現れるモンスターは、いかなる兵器の
攻撃を軽々と防いだ。人間界が破滅を迎えようと
した矢先、木、火、土、雷、水の5つの力が、
人間界に降り注いだ。人々はそれを駆使して、
モンスターを倒していき人間界の破滅を防いだ。
そして今でもゲートは頻繁に現れ、ゲートが現れる
度に人々はその力を駆使し人間界の破滅を防いでいる。
が
なぜか俺、この白羽 蓮は、5つの力のどれにも該当
していない。普通は生まれた時に、5つの内、1つの
能力の色に光り、その能力を手に入れるはずだが、俺が生まれた時に出した色は、白 その能力は不明。
なので、今の今までずっーと周りから嫌な目で
見られていた。
でもそんなこと気にしている暇はない。なぜなら俺の母さんは、体が自由に動かせず俺が付きっきりで世話をしないといけないからだ。だが、案外この生活も悪くない。俺が嫌な目で見られている中、唯一俺を愛してくれているのが俺の母さんだからだ。
だがこのような生活がいつまでも続くとは限らなかった。俺の家の近くにゲートが現れた。ゲートは
出現してから3日が経つとゲートブレイクといい、
中にいるモンスターが人間界に放たれてしまう。
そうなってしまえば、母さんと俺だけじゃなく、
近隣の住民までにも、被害が及んでしまう。
ゲートを攻略したいけど自分は能力がないから何も
できない。どうすればいいかと、頭を悩ませた時、
「ドン!!」と大きな音がなった。まさかと思い、
外を覗いてみると、ゲートブレイクが起こっていた
「嘘だろ?まだゲートが出現して1日しかたって
いないじゃないか!」理由は分からないが、
たった1日でゲートブレイクが起こってしまった。
こうなった以上逃げるしか道はない。俺は母を担いで、思い切り逃げた。
だが、足をくじいてしまい、思うように力が入らない、真後ろには、モンスターが近づいてきている。
どうすればいいか考えていると、「蓮!私を置いて逃げなさい!!」と母さんが言った。「そんな事でるわけないだろ!?」と俺は少し強い口調でいったが母さんは全く聞く耳を持たない。ずっと「逃げろ、逃げろ」と言っている。俺は再び母さんを担いで逃げた。だが全然走る事ができず、とうとう力
尽きてしまった。目の前にはモンスターが、、、
「終わった」と思い目をつぶった。すると目の前には母親が立っていた。「蓮、だから逃げろって言ったのに、、、」「母さん!!!」母さんは俺を庇って命を落とした。「俺に力があれば、、、」俺は能力がない自分を恨んだ。だが何も変わらなかった。
その時俺は決めた。もう二度と大切な物を失わないと、、、
白の刻印 @debu_ware
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