私は‪✕‬‪✕‬を知らない I【完】

ふりゅう

プロローグ

1話







『明日から夏休みじゃない?どこに行く?』



『行かねーよ。なんでそんなはしゃげるんだ』



『えー!?夏よ!?色んなイベントあって楽しいじゃないのよ』



『暑さでそれどころじゃねーよ』



そんなやり取りを思い出す。



暑さと鬱陶しいほどに照らす太陽が嫌いで特に夏は嫌いだった。



それでも君は太陽よりも眩しく笑うから。



夏もそんなに悪くないかな、なんて思えた。



ただやっぱりそれは勘違いでしかなくて、






君を奪った夏がただただ憎らしくて仕方がない。

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