第14話 ゾ・ラ族の三戦士戦~アディシェスとの邂逅まで
【カタネイとノワキの部屋へと入ると、中は身の毛もよだつような情景が広がっていた。次男である男の頸は圧し折れ、強引に捻じ曲げられた部位から骨が露出し、筋繊維が剥き出しになっている。致命打と思われる頭蓋骨への一撃によって側頭部が抉れたように吹き飛んで、その一部が吐瀉物めいて床一面にぶち撒けられていた。抵抗の痕跡である二本の長剣は、二振りとも中程から折られ――その一本を手に取った狼狐型の獣頭種が吟味するよう刀身を眺めており】
【夫婦のもう一方であるノワキは、凄絶な抵抗の末、視界の終端にも関わらずその死骸は怨嗟の限りに獣頭種の一人によって今も尚、損壊が続いていた。部屋一帯が激しい攻防を想起させるほどに支離滅裂に荒らされており、その元凶となったのは一同へと振り返る三人の獣頭種とみて間違いはないだろう。】
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ「……(緩く、奇妙なほどに落ち着いた雰囲気。柔らかな毛並みを風になびかせた狼狐が眼差しを仕向け――その表情は意外な情景を目の当たりにしたもの、小さく首を横に振っては嘆息をついて)」
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ「!!!―――!!―――!!!(広々とした室内に一同が足を踏み入れれば、ぎょろりと長大な角を携えた鹿の獣頭種がぎょろりと双眸を向ける。今し方、息の根を止めたヴァーナの死骸を無造作に一同へと投げ捨てれば、館内全体に響き渡るような咆哮を木霊させる。怨嗟の表情を滾らせては、どっ、どっ、と踏音を響かせるたびに地響きを鳴らし即座に間隙を詰めようと)」
【彼女の死体はあらゆる方向からの打撃痕と羽根の刃によって損壊していた。途方もない力によって胴体を庇ったと思われる左腕部は大きくへし折れて、皮下組織はおろか骨まで露出している、まだ温かい体液が冷たい床を滴り落ちていたが幾ら呼びかけても返答が返ってくることはない。】
【ヴァーナ種特有の長耳は根本から力任せに引き千切られていた。まだハリのある皮膚に残された無数の抵抗痕は、彼女が相当な時間をかけて複数人と戦い続けていたことが解る。】
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ「……(激高する鹿族のリカントを宥めるような調子で、流麗な毛並みの狼族獣頭種が手で制止を図る。」
ダリル「―――イスルギッッッ、見るんじゃない。(あまりにも悲惨すぎる光景に男が庇う様にして少女抱き寄せて目を瞑れば、あまりにも酷いその惨状に男も脂汗が滴り落ちながら目を瞑れば)」
イスルギ「ひっ――!あ―……あ、……こ、れ……これ、って……(ダリルに声をかけられるなかも、投棄てられた肉塊に反射的に視線が向いてしまう。一瞬自身の母親とは理解できなかった。余りあるほどに惨たらしい姿になったそれは、以前の母の容貌とは整合性が取れずに、指先が震える――愕然とした両膝から崩れ落ちれば、その砕けた上肢を懐に抱けば)」
クラスタ「(部屋に入った瞬間、あまりに悲惨な情景に言葉を失ってしまった。血塗られた三匹の獣が月明かりに晒され、ギョロリと目をむいた。あきらかに今までの魔物と比べて異質な獣の姿。それよりも)ボクの兄弟の大事な恩師をよくもまあここまでいたぶってくれたものだよ(怒りをなるべく抑え込んだ震える声音で相手を睨みつければ)」
タニヤマン「………(入って早々目の当たりにする凄惨な光景。覚悟はしていた。だがいくら何でもこれはあんまりではないか。遺体に対しての凌辱を目の当たりにすれば激しい怒りがふつふつと沸き上がり主犯であろう3人の獣頭種を睨みつけ)お前達…その様相からすると大層名のある戦士だったとお見受けする。誇り高くて美しい…でも死ね(その一言と同時に黒炎が一気に燃え上がれば)」
トトポヤ「――――…………カタネイ様……ノワキ様っ……(死骸はあらゆる苦痛を与えられて息絶えている。凄惨極まる躯に緩く首を振る。間に合わなかった――そして、未だ敵意を向けている3人の部族の戦士らへと視線を向ければ)……」
イーリィ=ヌラ=オーランド「うっ――ぁ……あっ……(眼前で見知った人間が惨たらしく絶命し、その上で彼らの尊厳を踏み躙るかのよう死体の損壊が行われている。沸々と込み上がってくる抑圧出来ないほどの感情の波濤。手にした得物が軋む程の膂力で内に秘めた獣性が鎌首をもたげ)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ふぅっ、ふっ――……!!ぎぎぎっ……!(獣のそれを上回る程の怒号、両眼は爛々と闘争本能を露わにしては――自身らと相対する敵へと眼差しを投げた。)」
ダリル「あ”ー………許さねぇェ…殺してやル。(そう青筋を立てる様にして修羅の表情でこの現況を作り出した相手に向きなおる様にしてユラリと立ち上がれば、深紅に輝く瞳を煌々とさせて地面に這わせるようにして刀から火花を上げさせながら振り抜けば)」
コルタナ「……許せない、いくらなんでも此処まで人の尊厳を踏み躙るなんて……(どっ、と冷や汗が吹き出る。戦士然とした3人を見据えグリモアを宙空へと浮かせては――生きる、生きねば、と内心何度も自問自答し)」
クラスタ「守るために戦う者を、戦えずに逃げ惑う者を全員嬲って楽しかったかね、愉悦に浸れたかね(錬金銃に弾丸を詰めながら、淡々と言葉を紡ぐ)キミたちの事情は知らないが、ボクにとってキミたちは許すことの出来ない怨敵であり、殺すべき敵だ」
クラスタ「――今ここで死にたまえよ(錬金銃を構えて駆けださんと足を踏み込んだ)」
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ「―――(薄暗い暖色の闇に鳥型獣頭種の輪郭が浮かび上がる、起伏が洞察しづらい面差しで一同を見遣れば、小さく嘴を威嚇めいて鳴らしてみせた。鶏冠の装飾を神経質めいて引っ掻けば、その両翼のところどころには闘争を思わせる血の痕が残っている――傍らの2人同様に向き直れば、真新しい疵も意に介さずに全身にマナを収斂させ、ぶわりと周りの気流が浮かび上がるように揺らめく)」
クロ「(カタネイと師匠(ノワキ)の部屋の扉をゆっくり開けば、まず感じたのは、猛烈な鉄の濃い匂い、それは鋭い嗅覚から、大量の血の匂いだと直ぐに分かり、そして目の前に広がった情景は、まさに目を覆いたくなるような地獄の情景であった、多分カタネイらしき肉の塊は、あたりに飛び散っており、既にそれがオーランド家次男であるカタネイなのか判別できず、そして今まさに鹿型の獣頭種(リカント)からボロ雑巾の様に投げ捨てられた肉塊は、微かに師匠であるノワキの形だと分かり)うっ・・・嘘だろ・・・師匠・・・(信じられなかった、これが師匠、ノワキである事が・・・瞬間的に口を押さえたが、ショックからか胃がひっくり返り、反射する様に嘔吐し)グッハ―――っオエッ!!!ンッッッ―――!!!!(まさに限界であった、嘔吐を繰り返す、かなり近しかった何もかも技術を教えてくれた第二の親ともいえる師匠が死んだのだ、精神的にも、肉体的にも、決壊し)嘘だ・・・師匠・・・師匠―――・・・(っと、呆然と言葉を紡ぎ)」
シビラ=ヌラ=オーランド「あっ……ぁ……うっ、ぁ……あ……かたねい、のわきっ……(自身の父親ら以上に損壊した2人の姿を眺めては、びちゃびちゃと吐瀉物を床へとぶちまける。灼けた咽の感覚、眼差しを細めては)」
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ「(しかしながら、それも叶わぬと見るや横目で一瞥を来訪者に投げると、完璧な所作での演舞が如き構え、静かに脚先が床を打てば――獣性を孕んだ眼で、ただしく狂炎に滾った感情を静かに剥き出してみせた。)――!」
--------------------戦闘開始--------------------
【BOSSゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ剛鹿ド・グ慧鳥ホ・ズ】
【行動順クロ→ホ・ズ→ベ・ルィ→ターニャ→ダリル=クラスタ→イーリィ=コルタナ→ド・グ】
【1ターン目】
【セットアッププロセス】
【識別判定値13】
タニヤマン【コンコーダンス/全体/全域に探知魔力を放ち相手の情報を収集する】
2d6+7>13[同数振り直し]
2d6+7>13[同数振り直し]
2d6+7>16
クロ「(嘔吐した後、精神的にポカリと絶望と空虚で穴が空いた後は、それを埋める様に沸いてきた感情は怒り、ただ怒りであった、とんでもない激情の怒りであり、弓を血が滲むほど握り締め)ころす・・・コロシテヤル・・・ブッ殺してやらぁああああああああああああ――――ッッッ!!!!!!(っと、殺意に満ちた咆哮を上げ、殺気を爆発させた)」
【行動フェイズ:ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ】
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【ヘイストLv2→ド・グ】2d6>9
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【エチュードLv2→ドグベルィ攻撃力+4】
※ヘイストにより変更
【行動順クロ→ホ・ズ→ベ・ルィ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→イーリィ=コルタナ→ド・グ】
【行動フェイズ:ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ】
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ【バーサークLv3/単体/強化/狂化状態となり攻撃力を上昇させる】
【行動フェイズ:クロ】
クロ【命中判定】3d6+5>12
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【回避判定】2d6+6>15
クロ「コロス―――っ!!コロシテヤルッッッ!!!!(怒りの激情に任せて矢を放ったが、鳥型の獣頭種(リカント)は冷静に矢を避けており)」
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>19
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【回避判定】2d6+5>15
トトポヤ【テトラスペル/闇】4d6+26>43
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【アーマーフォージ/単体/精霊の盾を召喚し防御力を上昇させる】3d612
クラスタMP:34→28
クラスタ「ダリル、黒い鹿野郎はボクと妖精さんが引き受ける。どうにか支援魔法を使う鳥を落とせるかためしてみてくれ(驚いた。あいつら、魔法を使うらしい。練度もけた違いだ。怒りに身を任したらダメだ)――ノワキ姉を倒す程の相手なんだ、集中しろボクっ(魔導書をパラパラと捲りながら妖精卿の門を開く準備をしつつ前線へと駆けあがる)」
クラスタ「妖精さん、仕事の時間だ!(精霊卿の門を開き、無数の妖精さんを召喚する、今日は忙しいとブーたれる妖精たちを宥めながら、黒い獣の攻撃を受けるために身構える)」
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>17
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【回避判定】2d6+5>15
ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>47
ダリルMP:38→34
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6>10
ダリル「―――死んでも許さねェ…。(俊足の歩みで狼型のリカントに近づけば跳躍して脳天に叩き込むように刃を振るうが目に見えない障壁で防がれれば舌打ちする様にして着地すれば)」
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランド【バーサークLv2/単体/強化/狂化状態となり攻撃力を上昇させる】
イーリィ=ヌラ=オーランドMP:38→28
イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>18
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【回避判定】2d6+5>13
イーリィ=ヌラ=オーランド【バッシュLv5/単体/物理/ハルバートを相手に叩きつける】7d6+18>49
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6>5
【行動フェイズ:コルタナ】
コルタナ【命中/魔術】3d6+6>18
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【回避判定】2d6+5>11
コルタナ【アイススパイク】4d6+13>24
コルタナMP:35→29
【2ターン目】
【行動フェイズ:ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ】
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【ヘイストLv2/単体/魔法/対象の機動力を向上させる支援魔法】2d6>5
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+24>35
【行動フェイズ:クロ】
クロ【ホークアイLv5/自身/強化/確実に急所を狙えるよう体制を取る】
クロMP:38→35
クロ【命中判定】3d6+5>11[1,4,6]+5>16
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【回避判定】2d6+5>11
クロ【デュアルアローLv3/単体/物理/二本の矢を連続して打ち出す妙技】3d6+30>42
クロ「(ダンッと、足の軸をしっかりと床に叩きつけ、自分の身体を砲台と化せば、矢筒から矢二本同時に取り出せば、矢を番え、最大まで弓の弦を引き)師匠の痛みを・・・知れぇえええ――――ッッッ!!!!!(っと、怒りの激情に任せて、殺意が篭った二本の矢を、狼型の獣頭種(リカント)に大きな風穴を開ける勢いで、胴体を貫通していき)」
【行動フェイズ:ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ】
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【発剄/防御無視】→ダリル
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【命中判定】3d6+7>>18
ゾ・ラ族の三戦士狼狐ベ・ルィ【発剄/防御無視】3d6+18>31
ダリル【トルゥーアイ/自身/刀で相手の攻撃を受け流す】
ダリルMP:34→30
タニヤマン【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6+2>>9
タニヤマンMP:34→31
ダリル「―――ぐッッッ!!!(相手のカウンターと言わんばかりに格闘センスのある攻撃で溝内に叩き込まれれば男は苦悶の表情を浮かべるが反撃する様にして刀を振るえばなんとか致命傷を避け)」
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>16
トトポヤ【テトラスペル/闇】4d6+26>42
トトポヤ「――ッッ、誰もッ……失わせないッッ!!消えろッ――!!!まだ、っ、まだぁあ!!(敵愾心を剥き出しにした面差しでグリモアを広げた状態で黒雷を中空に巡らせては、眼前の白狼を打ち据え――幾度となく電流を駆け巡らせ息の根を確実に止め)」
【行動フェイズ:ターニャ】
タニヤマン【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>>30
ダリルHP:33→63
タニヤマンMP:31→27
タニヤマン「……(銀狼の放った発剄によろめくダリルに障壁とヒールをかける。今はサポートに徹する時だ)」
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【命中判定】3d6+8>22
クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+11>31
クラスタMP:28→24
クラスタ「(ダリルとイーリィが織りなす怒涛の攻撃とトトポヤが撃ちだした魔術により白い狼が瞬く間に消滅した)流石だダリル、ママ、イーリィ!このままノワキ姉たちの仇を取るぞ!」
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>>15
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【回避判定】2d6+6>11
ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>42
ダリル「泣き叫べ………鳥野郎。(そう狼族の絶命を確認した後すぐに次の獲物に向かう様にして鳥型の敵に間合いを詰めれば羽を切り落とすようにして渾身の2連撃を叩き込めば)」
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランドMP:28→24
ダリルMP:30→26
イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>22
イーリィ=ヌラ=オーランド【バッシュLv5/単体/物理/ハルバートを相手に叩きつける】7d6+18>48
【行動フェイズ:コルタナ】
コルタナ【命中/魔術】3d6+6>17
ゾ・ラ族の三戦士彗鳥ホ・ズ【回避判定】2d6+6>11
コルタナ【アイススパイク】4d6+13>26
【行動フェイズ:ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ】
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ【命中判定】3d6+6>19
クラスタ【回避判定】2d6+4>8
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ【ダメージ】2d6+29>32
【3ターン目】
【行動フェイズ:クロ】
クロ「(カタネイやノワキが殺された事により、皆の激情の憤怒の心に火をつけ、早々と狼型と鳥型の獣頭種(リカント)を早々に絶命させ、骸と化せば)最後の一匹ッッッ!!!!(殺意が篭る眼光を、鹿型の獣頭種(リカント)に向け)」
クロ【命中判定】3d6+5>15
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ【回避判定】1d6+3>5
クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】3d6+24>34
クロ「(殺意が光る矢を、手足、胴体、苦痛を感じさせる様に、撃ち込んでいき)師匠が感じた苦痛の分まで、矢をブチ込んでやるよぉ―――・・・(っと、狂気染みた笑みを浮かべながら、淡々と肉に爪楊枝を刺す要領で、矢を刺していき)」
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤMP:42→36
トトポヤ【テトラスペル/闇】4d6+26>42
【行動フェイズ:ターニャ】
タニヤマン【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>33
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【通常攻撃/範囲/物理/散弾型錬金銃による射撃】2d6+11>16
ゾ・ラ族の三戦士剛鹿ド・グ1d6+3>5[???]
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>18
タニヤマンMP:27→23
ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>43
ダリルMP:26→22
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランド【バッシュLv5】7d6+18>51
イーリィ=ヌラ=オーランド「だぁあああああああーーーーーーーーーっっ!!!(眼の前の剛鹿の胴体へと穂先を突き刺せば、そのまま空いた両腕で一対の角をめりめりと音を立てて引き裂いてゆき、鮮血を四散させると同時、全霊を込めて引抜いた角を傾動部へと突き立てる。苦悶の表情を浮かべるリカントから武器の刃先を同時に引抜くと、どっと大きな音をたてて巨体は崩れ去った)」
【戦闘終了】
クラスタ「(リカントの巨体がイーリィとダリルの攻撃で崩れ落ちた。ほお、と息を漏らす。知らずのうちに緊張していたらしい。憎き怨敵だったはずだが、心は酷く静かで冷静だった。)終わったのかね」
コルタナ「はぁっ……はっ…ふぅっ……なんとか、なったわね――……あんな化け物たちをよくもまぁ……(恐らくは部族のなかでも精鋭の戦士だったろう、改めて彼らの力に僅かな畏怖を覚えつつ)」
ダリル「次………。(鳥型のリカントを一瞬で葬れば続いて牛型の獲物にユラリと狙いを定める様に首を傾けてまるで蛇の様にして相手に音もなく近寄れば内臓を引き出すように腹に刀を突き立てて中をシェイクする様に臓物を引きずり出せば)ノワキさんはもっと痛かった………もっと苦しめ。」
タニヤマン「……ここまでだな。イスルギ立てるか?(ダリルとイーリィの一撃で粉砕され倒れ行く巨獣の最期を見届ければ、剣杖を仕舞い母の亡骸を抱きしめるイスルギに手を伸ばし)」
トトポヤ「――……(イーリィが巨体をもつ獣頭種にとどめを刺せば双眸を伏せる。こうするしかなかった、それに彼らも同様だろう。魔導書を閉じては小さく嘆息を零す。まだ危難は去っていないことに表情を改めれば)」
クロ「(皆が一丸となった、殺意に満ちた戦闘で、ダリルとイーリィが最後の一匹の鹿型の獣頭種(リカント)をミキサーに入れた肉塊が如く粉々に散らせば、辺りに静寂が戻り)師匠・・・グッ・・・師匠―――・・・(っと、涙を流しながら、骸と化している師匠(ノワキ)の前に跪き、このままの姿じゃ可哀想だと、首に巻いているマフラーを外して、師匠(ノワキ)の顔を覆い)師匠・・・仇は取りましたよ―――・・・(っと、双眸を瞑りながら、俯き)」
クラスタ「やめたまえよダリル、らしくない、刀が痛むだけだ(臓物を四散させているダリルを横目で静止する。ただでさえ堅い筋肉をもつ巨体だ。刃こぼれの原因にもなるだろう)イスルギくん、キミも形見を持っていくといい。結構な時間がたってしまった。はやくグランパ殿と合流しようじゃないか」
イスルギ「――……何も言えないまま……母様が先にいっちゃった……(白痴めいた面差しでターニャへと紡ぎ返す。抱き止めたままの躯から片腕を少年へと差しだしては、ゆっくりと立ち上がった。そうして、クロへと視線を向ければもう一方の腕で母親が愛用していたバングルを手渡し)……これ、クロにあげる。母様はきっと冒険者として育てたクロに持って欲しいと思うんだ。」
【装飾品ノワキのバングル/物攻修正+1行動値修正+2/ノワキが冒険者時代から愛用してきたダンジョン産の銀色のバングル。】
ダリル「―――………ッ。(刀にべっとりついた血を払う様にして地面に血を投げれば)イーリィありがとう、もう敵はいなくなった。(そうバーサーカー状態にあるイーリィの暗示を解く様にそう言葉を告げれば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「はぁっ、はぁっ……う、ぐっ――………ぅっ……(息を整えては、飛んでいった意識を引き戻す。ダリルの声掛けにようやく鮮やかに視界が開けてくれば)」
タニヤマン「…渡してしまっていいのか?形見なんだろう?(ノワキの形見がクロへ手渡されるのを確認すれば思わず口を挟み)…いやすまん。貴様が決めたことだったな。好きにしろ」
クロ「(イスルギからノワキの腕から形見であるバングルを差し出されれば)いいんっスか・・・イスルギちゃん・・・かあちゃんの形見を持ってなくて・・・(っと、イスルギに問いかけ)」
イスルギ「……良いよ、私も形見を見る度に母様の顔を思い出すのはね……。母様のことは好きだったけど、もう……いいんだ。……まだ形見は一つ残ってるしね(ターニャとクロへとゆるく首肯してみせる。自身のもう一方残った片目を指差して)」
タニヤマン「そうか…そうだな(イスルギの言葉に深くうなずく。彼女は大丈夫だ。治せなかった右目のことが頭をよぎり胸の奥がざわつきながらも)」
クロ「(イスルギから良いよ、っと再度差し出されれば)分かったっス、イスルギちゃんが納得してるなら、オレッチが受け取るっス・・・(っと、師匠(ノワキ)の形見バングルを受け取り、腕に装着すれば)ありがとう、イスルギちゃん、大事にするよ(っと、お礼を言って、横たわる師匠に跪きながら)今まで、ありがとうございました師匠。あなたから学んだ技術で、俺はあなたの分まで精一杯生きます、どうかゆっくり休んでください――・・・(っと、双眸を瞑りながら、祈り)みんな、行こう、ここはまだ危険だ、一刻も早く脱出しよう――・・・(っと、師匠との別れを済ませて、脱出の為に、歩みを向けた)」
コルタナ「――……そうね、そろそろギムレット達も心配だし、急いだほうがいいかも…(ぽつりと呟きながらもイスルギらの姿を見て取れば、急かすことも出来ずに腕を組む。屋敷に入ってから神経を尖らせっぱなしのクラスタの視線を向ければ気遣うようにして)……大丈夫?クラスタ。あんたも相当疲弊してるでしょ」
ダリル「―――ノワキさん、カタネイさん…御世話になりました。(そう頭を深く下げる様にしてその場を後にするように背を向ければ)」
イスルギ「母様――……もう、私を叱ってくれる人はいないんだね……。母様が教えてくれた技、どう使おうとも……恨まないでよ――(再度、自身の母親へと一瞥を向けては引き攣るような面差しで遅々として紡ぎ)」
クラスタ「このまま出たら脱出前に屋敷を燃やそう。さっきも言った通り悪い魔力も混在しているこの場所に死体が置いてあるのはよくないだろうさ(チェルりんやノワキ姉たちが魔物化したらそれこそ後味が悪いだろう、その後のことも考えなるため、顎に手を当ててブツブツと思考を巡らせていると、ふとコルタナから声がかかり)ありがとうコルコル。ボクは大丈夫だ(そう、今は前を向くしかない。弱音は全部終わった後、存分に甘えさせて貰うとしよう)」
《次回へ続く》
【サロン利用HP+20MP+20】
タニヤマンHP:28→47
ダリルHP:63→70
イーリィ=ヌラ=オーランドHP:64→72
クロHP:53→56
クラスタMP:24→44
ダリルMP:22→42
タニヤマンMP:23→43
イーリィ=ヌラ=オーランドMP:24→42
クロMP:35→48
【オーランド邸2F】
【一同がカタネイとノワキの部屋を後にすると、窓の端々から火の粉が映る。既にこの丘の頂上であるオーランド邸にまで紅蓮に滾った火の海が巡ってきていることは明らかであり、それは同時にこれ以上の猶予がないことを意味している。辺り一帯を埋没させんばかりの獣の慟哭と共に、恐ろしい運命に駆り立てられるよう屋敷の外へと脱出せねばならない。】
【ロールスタート】
トトポヤ「っ――……これは、オーランド邸にまで火が回るまでそう長くはないなっ……。グランパ様やギムレットさんが馬車を確保してくれている筈だ……(先程まで遠景の惨状であった火の海が丘上まで迫ってきている。赤く染まるグノーラントの農園を窓から一瞥しては、全員を見回す。今は自身が確りしないといけないと)みんな、もう後一踏ん張りだ、辛いことばかりだけど――……生きるために堪えるんだぞ。」
コルタナ「――う、ぁ……(外の状況に思わず絶句してしまう。戦闘やあまりにも悲劇的な場面の連続で周囲に気を回せるほどの余裕を持ち合わせてなかった。ちらりと厩舎の方角を見遣っては眼差しを細め)……無事で居てよね、ギムレット……」
イスルギ「グノーラントが……燃えて、こんなの――……(眼下に広がるあまりにも非現実的な情景に爪先まで震えてしまう。母親や父親のことも含めてあまりにも悪夢としか思えない状況であった)」
ダリル「―――ッ。(2階から外の様子を確認するとどうやら村一帯が此処と同じような惨劇になっているのは明らかで、それに悔しそうな表情を浮かべながらも首を振って断ち切る様に前を向けば)厩舎に急ごう、兎に角此処から脱出だ。」
シビラ=ヌラ=オーランド「ひっ――こん、な……こんなの、酷すぎるわよ……なんでっ――(誰に訴えるでもない言葉が紡がれる。自身の親が領主であった土地が今、火の海になっている。それはあまりにも常軌を逸しており)」
クラスタ「(ノワキ達の部屋から出ると、窓の外で燃ゆる火の手が夜空を照らしていた。自分達が過ごしてきたオーランドが消えゆく情景に表情が曇る。それでも、自分たちは生き残らないといけないと決意を固くして)さあ、行こうじゃないか。時間がない」
クロ「(師匠(ノワキ)とカタネイの死という悲劇に一旦心に区切りをつけて、一同、部屋を後にする。すると廊下の窓から紅く揺らめく光が見える。なんだと、目を凝らしながら窓の様子を確認してみれば、辺りの一帯が燃え始めている火の揺らめきが確認でき、モタモタしている時間はない、一刻も早く脱出しないといけないというタイムリミットは迫っている事が分かり)火が・・・辺りが燃えてるっス!!急いで脱出しないと!(っと、皆を急かすように振り返り)」
タニヤマン「このままここにいても丸焼きになるだけだな…。とっととずらかるぞ(領全体が業火に飲まれ今まさにこの館を飲み込まんとしている。しかしこの規模のもはや戦争といっても差し支えないのでは…?いや…考えてる暇はない早く行こう)」
【オーランド邸・庭園】
【オーランド邸から一同が出れば、外は夥しい数の獣の狂宴と化していた。丘から一望できる邸下の町は火が放たれ、耕作地帯から居住区に至るまで見渡す限りの烈火が4人の故郷を包んでいる。有事の際の自警団、諸侯の私兵である彼らの防戦も虚しく、燃え盛る火炎の渦中からは、非業の死を遂げていく領民らの断末が引っ切り無しに残響となって届いていた。】
【惨烈の頂点と言っても過言ではない俯瞰図――然し、一行らの身にもその魔の手は容赦なく肉迫しており、次第に数の増え始める魔物らを相手に例え、人並み外れた力を有する4人と言えども戦い続けるのは物理的に不可能である。】
トトポヤ「予想以上に――酷い、なっ……!(オーランド邸の外に出ると火の手がこちらへと巡ってくるのは、目と鼻の先であった。)」
【うず高く巻き上がった黒煙と火花を背景に再び無数の獣らが襲いかかってくる。理性をかなぐり捨てた狂乱の顔貌、手当たり次第に人の生き血を求むるがままに迫っては――息をつく暇もない。】
ダリル「これは本当に本格的にヤバイな。(そう火の手が目前に迫りそれを皮切りに無数の影動き近づいてきており)突破して厩舎に向かうぞッッ!!!!(そう叫ぶようにして刀を構えれば)」
クラスタ「(外に出ると、窓から覗いていた惨状はより一層明確になった。飛び交う怒号と狂乱、獣たちが次々と住民を襲い、その命を狩りつくしてく)見るに堪えないね、本当(惨状に目を背けながら、クロとダリルを見て)クロ、ダリル、イスルギくんとシビラ嬢を頼んだよ(正面に立ちふさがるリカント族を見据えながら錬金銃を抜き取った)」
クロ「(オーランド邸を後にして、庭園から厩舎へと急いで足を向けるが、途中、行く手を阻む様に、正気を失った、異形の獣頭種(リカント)の群れが行く手を阻み)チクショウ!!そこをどきやがれっス―――っ!!(っと、戦闘に備えて、弓を向け)」
タニヤマン「この惨状…やっぱりただの生物災害じゃ説明できんぞ!計画的すぎる!……ってまた湧いてきた!(獣頭種全員を相手にしている暇はない。ここは一点突破する他無かろう。剣杖を両手で構えれば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「まだ、こんなに一杯!(屋敷へと出た瞬間に自身らを取り囲むように獣頭種が迫れば長柄武器を構え)」
トトポヤ「やるしかない――……この数は……!みんな、いくぞ!!」
【一瞬間、天地を揺るがす程の凄まじい咆哮が一同の鼓膜をつんざく。血に飢えた眼窩と、猛々しく逆立つ鋼棘めいた体毛――強靭な体躯と神話上の生物と錯覚させるほどの長大な四肢、これまで対峙してきた獣頭種のそれとは余りにも掛け離れた容貌をもつ赫毛の老狼が一同の前に立ち塞がった。】
【狂騒に駆られたその姿には、かつて多種の獣頭種を治めていた知性を洞察することは出来ない。全身の四肢は赤黒く肥大し、口腔や全身の毛穴から黒色の不健全な体液がどろどろと粘性を帯びて滴り落ちている。】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ「ォオオオオオオオオーーーーーーッ!!!!(粘膜が不健全に窪み溶け、どろどろに腐蝕しきった眼窩を天空に仰ぐ。思わず耳を覆いたくなる獰猛な雄叫びをあげれば――本能的な訴えに共鳴するよう犇めいていた同胞らが参集し始めるのであった。厚い腫瘍となった四肢の瘤は、更に煮え滾ったように全身を湯気立たせている。まるで苦痛から逃れるようのたうつように両腕の巨爪を振り回しては獣性を剥き出しに襲いかかろうと――)」
クラスタ「なんだねあれは!(前線を突破すべく策略を練っている時、突然の怒号が響き渡る。身をすくみたくなるような金切声に耳を抑えながら皆を見渡して)ボクらなら大丈夫だ。やるぞ!」
ダリル「大将のおでましか。(そう突如現れた巨大なリカントに対峙する様にして前に立てば、かかってこいと言わんばかりに刀をクルリと回して構えれば)」
トトポヤ「……幾ら部族の首領だとしても、私の子に手をかけさせないぞ……」
【BOSSゾ・ラ族首領扇動された大賢狼ヴァ・ハ】
【――不意に厩舎から、建材が打ち壊れる音と共に数台のキャリッジ――幌に覆われた馬車が現れる。何れにも繋がれた馬は精悍で、屈強な四肢をもったオーランド家自慢の名馬達――嘶きを伴って馬房から放たれては、一同の元へと駆けつけた。その中の一台、グランパの駆る骨董品の古びたチャリオット・キャレッジには即席であったが厚い金属板が打ち付けられており、鎧を纏った巨馬と共に獣の渦中へと飛び込んでくる】
【戦場の只中へと躍り出たチャリオット・キャレッジは弧を描くように大きく旋回し、狂乱の獣頭種らの注意を引く。御者のスペースに設けられた、これまた年季の入った据置式の
グランパ=ヌラ=オーランド「うぉおおお―――!待たせたな!手筈は整った!!俺もこいつで加勢させてもらうぜ!!(彼らの予想外の救援のお陰で五体は満足であった。加えて人手もあったのならば、年代物とはいえ使用できるよう整備するのは可能である。一家の生命を彼らに預けている以上、自身も最大限のことをしたまでで――生存者を横目で見やり)駄目だったか……畜生っ、ちきしょう……父上ッ、兄貴ッ……ノワキ、シャレゼナっ…!」
ギムレット「コルタナ、お前ら無事かッッ!?――とっとと地獄からオサラバしてぇって時にしゃらくせぇが……尚更、この年代物を引っ張り出してきた甲斐があるってもんかっ……!(グランパと共にチャリオット・キャレッジに搭乗したゴブリンの男が声を上げる。群がる獣の群団らの露払いをするよう投擲術で薙ぎ払いながら全員の無事を確かめ)」
コルタナ「パパ!!無事でよかった!!張り切りすぎないでよ!」
グランパ=ヌラ=オーランド「お前ら!!俺が雑魚どもを引き付ける!!その間にアタマを潰すんだ!!――さあ、こっちだ!雑兵共!オーランド家三男グランパが相手してやる!!」
【行動順クロ→ヴァ・ハ→ターニャ→ダリル=クラスタ→狼型→チャリオット=イーリィ=コルタナ→鼠型→キラーエイプ】
グランパ=ヌラ=オーランド「あれがゾ・ラ族の首領……老白狼のジーサンだってのか……面影はあるが、見る影もねぇ……。だが、こうなった以上は――加減できねぇぞッ!!(かつて老白狼と親しまれ、内外問わずにその人望を評価されていた獣頭種の重鎮とは思えない、目を疑い一瞬呆気に取られるも、歯を食いしばって自身を奮い立たせるよう闘志を燃やし――バリスタの照準を合わせれば)」
タニヤマン「なんだありゃ…見るからにヤバいのがいるぞ…皆注意しろ!ゴーレムのような動きをしてくるかもしれん!(どう見ても規格外の異形を注視すれば獣の咆哮と共に狂爪を振り乱しており。どうやら暴走しているのは他の獣頭種と同じようで...などと思案していると巨大なバリスタがその体躯を穿ち)ほあ…?なんだあれ…?あいつらいつの間にあんなものを…?…だが助かった…!(困惑しつつも瞳を紫に発光させれば)」
コルタナ「絶対に、絶対に……今度も生き延びて見せる……。こんなところで…(余りにも歪な気流を発している相手を見据えては、グリモアを展開する。眼差しを細めては歯噛みして)」
【行動順クロ→ヴァ・ハ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→狼型→チャリオット=イーリィ=コルタナ→鼠型→キラーエイプ】
【1ターン目】
【セットアッププロセス】
【識別値14】
タニヤマン【コンコーダンス/全体/全域に探知魔力を放ち相手の情報を収集する】2d6+7>16
【行動フェイズ:クロ】
クロ「(素早く獣頭種(リカント)の群れを片付けようとした瞬間、突如大きな咆哮と共に、今までとは比べ物にならない巨体な狼型の獣頭種(リカント)が現れれば)なんっスか!?あの馬鹿でかい狼の獣頭種(リカント)は!?(っと、目を丸くしながらも、警戒しながら、いつでも矢を放てる様に、巨体に弓で狙いを定め。すると、厩舎からグランパとギムレットが弩砲(バリスタ)を積んだ、チャリオット(戦車)に乗って、颯爽と搭乗し)おお!グランパさん、ギムギム!援護は頼んだっスよ!!(っと、雑魚は、二人に任せて、自分達は首領らしき、巨体な狼の獣頭種(リカント)に集中し)」
クロ【ホークアイLv5/自身/強化/確実に急所を狙えるよう体制を取る】
クロMP:48→45
クロ【命中判定】3d6+5>16
キラーエイプ【回避判定】2d6+5>16
クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】3d6+25>41
クロ「(両足を広げ、姿勢を直立させ、自身を砲台と化せば、目の前にいる猿型の獣頭種(リカント)に、矢を的確に放っていき)そこを・・・――退けっス!!!」
【行動フェイズ:ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【大焦炎ブレス/火属性/範囲/魔法→イーリィ・ダリル・クラスタ】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ3d6+9【命中判定】(3D6+9)>16
クラスタ【回避判定】2d6+4>15
イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>11
ダリル【回避判定】2d6+5>13
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【大焦炎ブレス/火属性/範囲/魔法】3d6+12>23
ダリル【トルゥーアイ/自身/刀で相手の攻撃を受け流す】
ダリルMP:42→38
タニヤマン【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6+2>13
タニヤマンMP:43→40
クラスタ「まさか、火まで噴けるのかねこの獣畜生は!(大賢老の狼が突如獄炎を吐いてきた。咄嗟にローブで身を隠すがとてもじゃないが身を防ぎきるものではない。炎に焼かれることを覚悟していたが、前面に張られたプロテクションのお陰でなんとか軽減出来て)ターニャ、助かったよ」
ダリル「くるぞッッッ!!!!(巨身のリカントが間合いを詰めてくればその口から炎が吐き出されれば反応する様にバックステップを踏んで避ければ避け切れない分は刀を振り回して炎を搔き消せば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「くっ―――ぁっ!!(紅蓮のブレスを受ければ、それでも尚、地面に武器を突き立てて耐えしのいで、全身が湯気立ちながらも)あちち……」
タニヤマン「怪獣かアイツは…やらせんがな!(狂狼の放つ炎が直撃する前に障壁を展開させクラスタを庇う。ゴリラ夫婦は自分で何とかするだろう…)」
クロ「(首領らしき、巨体な狼の獣頭種(リカント)が、ダリル達に、口から炎を噴いて攻撃し始め)ドラゴンじゃないんっスから!?そんなのありかよ!?気おつけろ―――っ!(っと、ダリル達に注意しろと声をかけ)」
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>>20
トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>20
トトポヤMP:56→50
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【アーマーフォージLv3/単体(魔)/精霊の盾を召喚し防御力を上昇させる】3d6>12
クラスタMP:44→38
クラスタ「精霊卿の門よ、開きたまえ!(本日幾度目かとなる妖精を召喚する。飛び出た妖精たちは大賢狼ヴァ・ハを見るや否や、出てきて早々「アンナンムリヤ」とプルフルと震えている)」
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>18
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>14
ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>42
ダリルMP:38→34
ダリル「―――その命……貰い受けるッッッ!!!!(母親の魔法により道が開けた瞬間に疾風のごとく駆け抜ける様に前に出ればそのままの勢いで刀を振るってその身体に刃を滑らせれば)」
【行動フェイズ:獣頭種・狼族】
獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>14
グランパ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+3>6
獣頭種・狼族【ダメージ】2d6+15>21
獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>20
獣頭種・狼族【バッシュLv1】3d6+15>25
ダリル【トルゥーアイ/自身/刀で相手の攻撃を受け流す】
ダリルMP:34→30
【行動フェイズ:チャリオット・キャレッジ】
チャリオット・キャレッジ【命中判定】3d6+4>18
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>13
チャリオット・キャレッジ【徹甲バリスタ】防御-6魔法防御-6
グランパ=ヌラ=オーランド「うぉおおおおおお!!!ギムレット!どんどん打つぞ!!」
クロ「(グランパの操るチャリオット(戦車)の弩砲(バリスタ)の砲撃により、巨体な狼の獣頭種(リカント)により動きが鈍り)ナイスっス!グランパさん!」
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>17
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>13
イーリィ=ヌラ=オーランド【バッシュLv5/単体/物理/ハルバートを相手に叩きつける】6d6+12>35
【行動フェイズ:コルタナ】
コルタナ【命中/魔術】3d6+6>11[2,4,5]+6>17
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>16
コルタナ【アイススパイク】4d6+13>126
コルタナMP:59→53
【行動フェイズ:獣頭種・鼠型】
獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>12
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3>
獣頭種・鼠型【連続突き】4d6+10>24
獣頭種・鼠型【対象判定】1d2>2
獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>8[2,6]+7>15
ダリル【回避判定】2d6+5>7
獣頭種・鼠型【連続突き】4d6+10>25
タニヤマン【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6+2>17
タニヤマンMP:40→37
タニヤマン「よそ見するなダリル!(言いながら障壁を展開させれば鼠型の攻撃を弾き)」
ダリル「ーーーッ!!!(鼠のリカントの槍の突きが自身の身体に届く瞬間に障壁が身体を包み込み守られれば)タニヤ助かった!!!!」
【行動フェイズ:キラーエイプ】
キラーエイプ【対象判定】1d2>2
キラーエイプ【命中判定】2d6+6>10
ダリル【回避判定】2d6+5>8
キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>21
キラーエイプ【命中判定】2d6+6>4[2,2]+6>10
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3>13
キラーエイプ【命中判定】2d6+6>11
クラスタ【回避判定】2d6+4>12
【2ターン目】
【セットアッププロセス】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【雄叫び】
【ゾ・ラ族首領は獰猛な眼窩を天空へと仰げば、おぞましい咆哮をあげた。周囲からひしめく獣達が群がってくる――】
【行動順クロ→ヴァ・ハ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→狼型→チャリオット=イーリィ=コルタナ→獅子型→鼠型→キラーエイプ→豚型】
【行動フェイズ:クロ】
クロ【イーグルアイLv2/自身/強化/さらに狙いを定め命中率を増加させる】
クロMP:45→43
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>19
クロ【デュアルアローLv3/単体/物理/二本の矢を連続して打ち出す妙技】3d6+31>43
タニヤマン「何をしているクロ。お前の力はそんなものではないはずだ。精神を研ぎ澄ませ。女風呂を覗く時の感覚を思い出すんだ……うわ…エグイ火力…」
クロ「(ターニャの助言を受けながら、矢を二本番えた必殺の矢を、巨体な狼の獣頭種(リカント)の胴体に、一、二、と連続で貫通させていき)女風呂を覗く感覚の矢・・・こっこんな感じっスね―――っ!!」
クラスタ「クロよ、なんでそんな助言でイメージ通りに射撃が出来るのかね……?」
トトポヤ「まぁまぁ…人それぞれのリラックス方法があるから、ね……(静かに疑念を燃やすクラスタをなだめ)」
クロ「フフっ・・・エロは全ての原動力になるんっスよ・・・(っと、真面目な戦闘の場面でも軽口をクラスタに返し)」
【行動フェイズ:ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【瘴気の斬爪/毒深度2/範囲】
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【命中判定】3d6+9>16
ダリル【回避判定】2d6+5>12
イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>13
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【瘴気の斬爪/毒深度2/範囲】3d6+26>32
タニヤマン【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6+2>14
タニヤマンMP:37→34
ダリル【トルゥーアイ/自身/刀で相手の攻撃を受け流す】
ダリルMP:30→26
イーリィ=ヌラ=オーランド「ぐっ、うっ――……!!(巨大な黒爪に薙ぎ払われれば吹き飛ばされ、たたらを踏んで姿勢を正す。どろりとした瘴気の粘液が付着すれば、身体が侵食していく感覚に苦悶の面差しを作り)……くぅ」
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>20
トトポヤ【テトラスペル/闇】4d6+26>38
トトポヤMP:50→44
【行動フェイズ:ターニャ】
タニヤマン【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>28
イーリィ=ヌラ=オーランドHP:49→72
タニヤマンMP:34→25
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【命中判定】3d6+8>20
クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+11>38
クラスタMP:38→34
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>18
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【回避判定】2d6+7>13
ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>46
ダリルMP:26→22
ゾ・ラ族首領大賢狼ヴァ・ハ【その巨体が大きく大地を揺らして崩れ落ちる、病的に膨れ上がった四肢のところどころから風船が弾けたように赤黒い体液が噴出し、血や煙の匂いに混じって病的な臭気が辺り一面を覆ってゆく。空洞のようにドス黒く変色した眼窩を一同へと向けては、あれだけ峻烈な攻撃を受けたにも関わらず胴体を蠕動させ、尽きぬ怨嗟に突き動かされて一同へと迫った――半ばでようやく、上肢が力無く項垂れると口腔からはおどろおどろしいヘドロ染みた体液が流出する】
【そうして、長と思える老狼を倒しても、領地一帯を限りなく覆う獣性の奔流は止むことはなかった――火の勢いはいよいよを以てオーランド邸の佇む丘上へと達しつつある。】
ダリル「―――ハァッッッ!!!ア”アァアアアアアアアアアア!!!!!!(ショットガンを喰らった反動で仰け反った巨狼のチャンスを逃さずに跳躍して喉笛に突き立てる様に刀を振るえばそのまま上段切りをするようにして顔に線が入ればパックリと線を皮切りに真っ二つに割れれば相手は絶命して)」
クロ「(首領らしき巨体な狼の獣頭種(リカント)が、ダリルの一閃により、その巨体を地面に沈めさせ、沈黙すれば)よし!ダリル、よくやったっス!!」
タニヤマン「うーん相変わらずゴリラだなあいつ…(ダリルの一撃に崩れ落ちる狂狼を見届ければ感嘆の息を漏らし)」
クラスタ「(散弾を装填しながら崩れ落ちる大賢老を見送る。その身体が朽ち果てても進行が収まらない他のリカント族を見て眉を潜めて)ふむ、あわよくば他のリカント達の命令系統が乱れることを期待したのだがね。そううまいこと行かないか」
【HPポーション?】
ダリルHP:45→70
【行動フェイズ:獣頭種・狼族】
獣頭種・狼族【対象判定】1d2>1
獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>15
イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>13
獣頭種・狼族【ダメージ】2d6+15>22
獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>16
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3>9
獣頭種・狼族【ダメージ】2d6+15>25
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>21
イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>18
【行動フェイズ:チャリオット・キャレッジ】
チャリオット・キャレッジ【命中判定】3d6+4>12
チャリオット・キャレッジ【バリスタ】4d6+18>34
【行動フェイズ:コルタナ】
コルタナ【命中/魔術】3d6+6>12
獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>17
獣頭種・豚型【回避判定】2d6+3>6
コルタナ【アイススパイク】4d6+13>30
【行動フェイズ:獣頭種・獅子族】
獣頭種・獅子族【命中判定】3d6+5>17
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3> 11
獣頭種・獅子族【ダメージ】2d6+16>23
獣頭種・獅子族【対象判定】1d2>2
獣頭種・獅子族【命中判定】3d6+5>14
ダリル【回避判定】2d6+5>14
獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>18
獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>15
【行動フェイズ:キラーエイプ】
キラーエイプ【命中判定】2d6+6>16
キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>22
【行動フェイズ:獣頭種・豚型】
獣頭種・豚型【命中判定】2d6+5>11
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3>10
獣頭種・豚型【ダメージ】2d6+14>22
獣頭種・豚型【対象判定】1d2>2
獣頭種・豚型【命中判定】2d6+5>13
ダリル【回避判定】2d6+5>12
獣頭種・豚型【ダメージ】2d6+14>22
クロ「(グランパが操るチャリオット(戦車)に、獣頭種(リカント)の達が群がり、嵐の様に攻撃が集中し)グランパさん!そろそろ脱出も視野にいれてくださいっス!!」
【3ターン目】
ダリル「くっ………。(毒を喰らった影響で身体がふらつくがなんとか体勢を保てば)」
【行動フェイズ:クロ】
クロ【命中判定】3d6+8>>20
クロ【ワイドアタックLv2/範囲/物理/複数の矢を同時に放ち、矢の雨を降らせる】3d6+29>39
クロMP:43→39
【行動フェイズ:トトポヤ】
トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>23
トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>20
【行動フェイズ:クラスタ】
クラスタ【命中判定】3d6+8>15
獣頭種・豚型【回避判定】2d6+3>14
獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>10
キラーエイプ【回避判定】2d6+5>11
獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>12
獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>8
クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+11>27
クラスタMP:34→30
クロ「(グランパの操るチャリオット(戦車)に群がる獣頭種(リカント)達に、クラスタが容赦なく散弾銃を浴びせ、ボーリングのピンの様に獣達を蹴散らしていき)ナイス!ストラーイクっス!!」
【行動フェイズ:ダリル】
ダリル【命中判定】3d6+7>18
ダリル【通常攻撃/単体/物理/東洋刀による抜刀術】2d6+18>28
【行動フェイズ:獣頭種・狼族】
獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>17
チャリオット・キャレッジ【回避判定】2d6+3>8
獣頭種・狼族【バッシュLv1】3d6+15>23
【行動フェイズ:イーリィ】
イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>18
獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>9
イーリィ=ヌラ=オーランド【バッシュLv5/単体/物理/ハルバートを相手に叩きつける】6d6+12>30
イーリィ=ヌラ=オーランドMP:42→38
【行動フェイズ:コルタナ】
コルタナ【命中/魔術】3d6+6>17
コルタナ【アイススパイク/マジックブラストLv1】4d6+13>5[1,1,1,2]+13>18
【行動フェイズ:チャリオット・キャレッジ】
チャリオット・キャレッジ【命中判定】3d6+4>15
獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>8[3,5]+6>14
チャリオット・キャレッジ【バリスタ】4d6+18>33
【戦闘終了】
グランパ=ヌラ=オーランド「ぬぉおおおおおっ!!??!?(チャリオットに群がられ所々爆散しながらも、最後の獣頭種へと狙いを定めて)ギムレット、あとは俺に任せな―――とどめだぜ!!!」
トトポヤ「はぁ、はっ……よかった……なんとかなったぞ……。ダリル、イーリィ、身体は大丈夫か?(先程、見たこともない粘液を浴びた2人を心配しながらも駆け寄って)」
タニヤマン「ふぅ・・・とゆっくりしてる暇はないんだったなとりあえず急いでここを出るぞ(周囲の敵がいなくなったことを確認すれば急いで発つことを提言し)」
コルタナ「ふぅーーーー……っ、いや、……本当、なんなの!?あの化け物っ……どろどろになって見たこともないおどろおどろしいマナ帯びてて!(残心をとけばグリモアを閉じれば、一拍して思ったことを口走るように叫び)」
クラスタ「(怒涛の群れを打ち倒し一息つく。)グランパ殿たちがチャリオットを用意してくれていたおかげで随分助かった。礼を言おう、それとダリル、イーリィよ、傷の方は大丈夫かね(あいにく手元には毒消しのポーションは持っておらず対処は出来ないが容態を案じ)」
グランパ=ヌラ=オーランド「ふぃーっ……死ぬかと思ったぜ、あの数の連中…。お前ら、屋敷を一任させて…すまなかったな……シビラ嬢、イスルギ……駆けつけられなくて悪かった…(ぼろぼろになったチャリオットから降りれば、傍らに繋げておいた馬車を誘導しながらも、2人へと頭を垂れて)」
ダリル「―――シッ!!!!!(獅子型のリカントをすれ違いざまに首を落としてそのままの勢いで魔物が群がっているの元に駆け付けたがクラスタのショットガンと巧みな操縦技術で残ったチャリオットで戦闘は終了しており)ああ、母さんクラスタ少々ふらつくけど大丈夫さ。(そう刀を納めながら声を掛ければ)イーリィも苦しかったら母さんに見て貰うといい。」
クロ「(グランパが操るチャリオット(戦車)の弩砲(バリスタ)の攻撃により、最後の一匹の獣頭種(リカント)を大矢でバラバラに散らし、何とか一息ついて)フゥ・・・、何とかなったっス。さあ、先を急ごうっス、モタモタしてると火に巻かれるっスよ(っと、徐々に迫る炎の壁に目配せして、皆に移動を促し)」
シビラ=ヌラ=オーランド「い、いいよ……もう、グランパ……。――……さっきのすごかったし……。さっきも皆すごかった……やっぱりお父様の言ったことは本当なんだね。(改めてトトポヤを含めた一同の力を実感してはぎゅっと強く拳を握り)」
タニヤマン「そう言えば…あの狼だけやたらと傷ついていたな…(コルタナのぼやきを聞けばふむと考えこむ。他の獣人とは明らかに様子が違っていたのも気になる…いや考えても仕方ないことだが)」
グランパ=ヌラ=オーランド「よし、とっとと脱出だ。――ギムレット、二両目は任せた。トトポヤ達はそっちに乗ってくれ(馬車らを2台並べれば、最早猶予はない。全員を誘導しながらも自身も御者として一台目に乗り)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ダリル!イーリィは大丈夫だよ!」
トトポヤ【ヒール/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+24>36
ダリルHP:51→73
ダリルHP:73→70
トトポヤMP:44→36
トトポヤ【メンタルリンクLv2/単体/魔法/マナを通じ対象にMPを送る→ターニャ】
クラスタ「この事態で馬車とは、よく準備したものだよ(脱出用の馬車が容易されているのをみれば、このまま脱出できそうな現実に安堵感こみ上げてくる。村のほうも心配だが、これ以上、自分たちが長いするのは危険だろう)さあ、早く乗って出発しようじゃないか」
トトポヤ「ほら、ターニャ、みんなの支援で疲れたろ。母さんの手を握ってごらん(支援に奔走していたターニャの手を取れば指伝いにマナを送り)」
ギムレット「奴ら、うじゃうじゃ湧きやがったけど……幸い、グランパも俺もぴんぴんしてたからな、厩舎の損壊も大したことなかったし、お陰でこの骨董品を引っ張り出せたわけよ」
「ま、もうお役御免……感謝して、ここに放置になっちまうけどな(ぽんぽんと大破したチャリオットを撫でつつ馬車の先頭へと)よーっし!お前ら乗れ!脱出だ!」
タニヤマン「おぉ、さすがグランパ様ありがたいですな。ほれ行くぞお前ら(意気揚々とグランパの用意した馬車に乗り込めば兄妹達にも乗るよう促し…と不意にトトポヤから手を握るよう言われれば大人しくそれに従い)ありがとうございます母上。これが母上のマナかぁ…」
ダリル「母さん、ありがとう。(そう治癒術を掛けてくれた母親にそう感謝の言葉を告げれば)―――行こう。(過ごした村にもう帰ってこれない予感を感じ悲しそうに火に包まれている情景をみながらそうポツリと言葉を紡ぎ)」
クロ「(グランパが用意してくれた馬車の二両目に乗り込む時に、気落ちして元気がないシビラの肩を片長耳で叩き)危機を回避する為に、一旦はオーランド領を離れる事になるだろうけど・・・、生きてさえいれば再興できるっス、色々な事はここを脱出して、安全を確保してから考えよう(っと、元気づける様に言葉を送り)」
トトポヤ「よし、これで少しは楽になったか?ターニャ。……みんな本当によく頑張ったな……ダリルもずっと前衛を任せてしまってごめんな。(馬車へと乗り込みながらも、ダリルの手を握り)」
トトポヤ【メンタルリンクLv2/単体/魔法/マナを通じ対象にMPを送る→ダリル】
イスルギ「じゃあね……グノーラント……母様……。皆…なにも出来なくてごめん……力足らなくて……(グランパの駆る馬車に乗り込みながらも、後ろ手に燃え滾る農園を俯瞰しては霞んだ視界で呟き)」
ダリル「―――ッ。(そう手を握られた瞬間に温もりの様な温かさが身体を駆け抜ければ)母さんも無理はしないでくれ。……ありがとう。(そう感謝の意を告げ)」
コルタナ「……まだまだ、安堵してらんないわよ。一段落したらこの事態のこと……(馬車に乗り込みつつも)」
シビラ=ヌラ=オーランド「お父様――――みんな……また絶対に帰ってくるからね……。それまで絶対に生き延びてみせるから……どんなことがあっても……」
タニヤマン「…それでここを出てどこを目指す?エリダヌス領か?(この様子だとオーランド領全域が危険だろうと思案し)」
ギムレット「とりあえずは最短距離で街道に出る。森の中を突っ切ることになるが、多少の乗り心地の悪さは覚悟しろよ。」
クラスタ「……――(馬車に乗り、燃え盛る村に心の中でお別れを告げる。そっと馬車の窓に手をかけながらどこか気の抜けた様子で外を眺めていた。胸の内が少しズキリと痛む。思っていた以上に自分はここを大事な故郷だと認識していたらしく)悲しいな」
トトポヤ「あとは宜しくお願いします、ギムレットさん。……ふぅ、母さん、ちょっと疲れちゃったぞ……」
【――紅蓮に包まれたオーランド領グノーラントの主要部、背後で燃え盛る炎は留まることを知らずに地獄の竈めいて煮え滾っている。自然豊かな領地の動植物の何もかもを呑み込み広がっていく様相は、末期の病症を連想させるほどであった。諦観、悲嘆、憤懣、それぞれの胸中は穏やかではないにしろ、後ろ髪を引かれる思いで、今はただ差し迫った破局からの逃避に全神経を集中させねばならない。】
【首領を失った今もなお、獣の気配は悍ましい程に蠢動している。それでも――全霊を以て一行は駆けるしかなかった。】
【これまでの生活、これからの生活――何もかもが一夜にして奪い去られてしまった。4人を10年間、象り育んできたグノーラントは今や火の海と化して、あらゆる思い出を焼き尽くしていた。慣れ親しんだ家、遊び回った広場、足繁く通った農耕地、瑞々しい実りを摘む果樹園――どれもが等しく灰燼に帰している。】
【死地を脱すると、皮肉にも天上の星々は澄み渡って瞬いていた。奇しくもあの10年前の夜にしか覚えないの満天の星空――だが、今はそれらに意識を傾ける間隙など一行にはないだろう。】
【ロールスタート】
イーリィ=ヌラ=オーランド「……イーリィたち、これからどうなっちゃうんだろ……(馬車に揺られながらも、既に獣の気配は感じられない。ふと空を見上げれば満天の星空にダリルの袖を引っ張り)みてみて!ダリル、すっごいお空が綺麗だよ!」
コルタナ「――……また根無し草の生活か……。(馬車の中で体育座りしては、はぁっとため息を一つ。ようやくオーランド領という落ち着ける場所を見つけられたと思ったにと項垂れて)」
トトポヤ「……とりあえず先のことは後々考えて、落ち着ける場所に着いたら、ゆっくり湯浴みして美味しい食事をして、一度眠ろう。それからでも、この先を考えるのは遅くはないからな……」
クロ「(炎が、自分達のオーランド領の思い出と共に、なにもかも飲み込み、消し去っていく。その光景を横目に、馬車は駆けていき、なんとか火が届かない地帯までたどり着けば、皮肉にも、そこは今まででの騒動が何もなかったような静けさで、空にはあの転生した直後のような、綺麗な満天な星空が広がっていた)なんとか・・・危機は脱したっスね・・・(っと、肩を落とし、肺から息を深く吐き出して、緊張の糸を解き)」
クラスタ「――……(語る言葉は無かった。ただ過ぎ去る消えゆく街並みを眺めながら、蹂躙され朽ち果てた人々を目で負いながら、先ほどまでの闘志と普段の爛漫な様子はなく、ただ静かに外を見ていた。ふとイーリィの言葉に誘われるように空を見上げる。とても綺麗な空だった。まるでこの世界に産まれてきたときと同じような綺麗な、綺麗な空だった)……また、やりなおしか」
ダリル「―――なんでこんな日に………。(馬車に揺られながら隣の少女に声を掛けられふと上を見上げればこの地に舞い降りてきたような星空が浮かんでおり、それを悔しがるようにそう言葉を紡げば)とりあえずエリダヌス領かリニーニャ領に行くのが賢明だろう、曲がりなりとも面識があるしこの状況で追い返されることなんてまずないだろう。」
ギムレット「確かに……嘘みてぇに綺麗な空だぜ……(御者として馬を曳きながらも空を仰ぎ)」
クロ「(皆のそれぞれの意見を聞きながら)そうっスね、オレッチもエリダヌス領に向かうのが一番だと思うっス、流石にあの嫌味タヌキじじい領主でも、この状況じゃ邪見に扱うような事はしないっスよ(っと、腕を組みながら、頷き)」
タニヤマン「(故郷…と呼んでいいものかはわからんが…生まれ育った地を想うと胸が苦しくなる。がそれでもこれだけの人数は生き残れた。それだけで良いじゃないか。………本当にそうか?自分にもっと力があれば…助けられる命もあったはずだ。成すすべなく冷たくなっていくチェルザーレの顔が脳裏に浮かぶ。あの顔は今後しばらく忘れられそうにない。イスルギの目にしたってもっと力があれば…)───どこへ行くにしてもまずは生活基盤を整えねばな。あきらめんぞ俺は(今後同じことが起きた時同じ様に無力感を感じることのないように力を付けなければ。力をそれが助けられなかった者たちへのせめてもの手向けとなろう)」
ダリル「大丈夫、家族全員いるんだ。またどこでもやり直せるさ。(そうクラスタの頭にポンっと手を置いて全員を安心させるように声を掛ければ)」
【暗澹冥濛とした道を進み続ける、少なくとも被害を受けていない町に辿り着くまでは足を止めるわけにはいかない。そうして、突如として全員の視界へと青白い光が飛び込んでくる、その直後であった。轟音を響かせて、大気を裂きながら一筋に収斂されたマナの矢が迫り――4人の乗っていた馬車が宙空で瓦解する。それぞれは、等しく空へと投げ出されては――1台目と2台目をは分断され――】
ギムレット「ごっ――ぁ――……っ!?(馬車を穿ち、青白いマナの矢は御者役のゴブリンの男へと狙いを定めたもので、正確に右半身を致命的な臓器ごと根こそぎ抉ってゆく。意識は即座に飛び、中空に投げ出されたときには既に絶命していた。どっ、と血肉が振り、男の体躯が人形を放ったように地面へと投棄てられ)」
グランパ=ヌラ=オーランド「くっ――!!?な、なんだってんだ、一体ッ!!また、新手だってのかっ……!?(閃光が走ったと同時に、馬の嘶きと怒号、馬を引きながらも、後背を振り返れば新手と思われる魔術での襲撃――分断された馬車同士の距離はみるみる内に開いてゆく、周辺に林立する木々の多さからとしても引き返して救助するまでに短くはない時間を要するのは明白。苦渋に表情を歪ませれば、断腸の思いで顔を伏せて)――すまねぇっ……!すまねぇっ――!!」
シビラ=ヌラ=オーランド「なっ――クロちゃん!ダリル、クラスタっ、ターニャ!!ぐ、グランパ!!ひ、引き返して!!お願い!私、何度もみんなに命救けてもらって……見捨てることなんて出来ないっ……!!」
イスルギ「私もっ……ダリルや、タニヤにっ……みんなのこと――!!」
グランパ=ヌラ=オーランド「今、俺たちが引き返したところで何の助けにもならねぇ!!!魔物や獣頭種の追手だとしても、かえって足手まといになるだけだ!!!(強引に説き伏せるよう、二人へと一喝し留まることなく馬を走らせる。――爪先が掌に食い込むほどに強く握りしめては歯噛みして)……俺はなんとしても2人を死なせるわけにはいかねぇ……解ってくれ。」
クラスタ「そうだな、その通りだ(ダリルの手が頭に乗る感覚。暖かい感覚に瞳を閉じた。)疲れた。ボクは眠らせて貰うよ……。すこし肩を貸したまえよ(このままダリルの肩に身を預けて眠ろうとしたその瞬間だった。突然の爆音と共に馬車が四散し身が放りだされる。完全に油断していた身体は受け身を取ることもままならず、そのまま地面を転がり近くの樹木に叩きつけられれば)あぐっ……――」
トトポヤ「(突如として閃光が視界を眩ませば――馬車は破壊され、独特の浮遊感に襲われる。一面の草原に受け止められながらも、全身を強く打ち、痛覚に面差を歪めては同乗していた全員の無事を気にかけて)ッ――、うっ、ァ……!ダリル、クロっ、クラスタ、ターニャッ、みんな……だ、大丈夫かっ…!?……っ、ぁ……(不意の奇襲、あまりの意識外であったソレ、物言わずぴくりとも動かないギムレットを見遣れば言葉を失い)」
ダリル「―――ッ!?皆……ッ…!!!(危機を察知して叫ぼうとした瞬間に身体が宙に浮く感覚と共に次の瞬間地面に身体が叩きつけられており混乱する頭を何とか振って状況を確認しようと)」
コルタナ「っ――な、きゃ、ぁッ――!!(凄まじいマナの総量が間隙を狭めた、とそう認識した頃には遅かった。気付いたときには不格好に粉砕された馬車と共に空へと投げ出され、瞬く間に地面へと投げ出されてしまう。草葉が生い茂り、柔らかな土の上でなければ大怪我していただろう、土塗れの半身を起こして)っ、痛っ……ぁっ、な、んなのよっ……みんな、無……じ――……ギムレット……?」
イーリィ=ヌラ=オーランド「うっ――あ!?(閃光が走った瞬間に宙空に投げ出されれば、空中で姿勢を正すこともなく樹木の一部へと肢体を叩きつけられる。背中に鈍い痛みが走る中も、ばらばらに瓦解した馬車――そして、一同が投げ出された情景に瞠目し)……ダリル!!」
タニヤマン「とりあえずはエリダヌス領に行ってあの狸ジジイを揺すって…!!?!?(一瞬の閃光の直後空気を切り裂き大地を揺るがすような爆音が耳をつんざく。次いで乗り合わせていた馬車が炸裂し気が付けば地面に倒れ込んでいた)………はっ!?なんだ…!?何が起きた!?クラスタ!ダリル!クロ!みんな無事か!?母上!!イーリィ!…コルタナ!ギ…!ギムレ…ット…?(周囲を見渡し皆の安否を確認しようとした刹那視界には信じがたい光景が広がっており)」
ダリル「―――……クソッッッ!!!!(目に飛び込んできたのは粉々に砕けた馬車に全員が地面に伏せており、襲撃されたことは分かり切った状況で幸いに近くに転がっていた刀を拾えば)イーリイ…!!!!警戒しろ!!!!全員を守るんだッッッ!!!!(そう周囲を見渡して警戒する様に刀を構えれば)」
コルタナ「ぁ―――あ、あっ……ぎ、むれっと……ギムレット――?父さ……パパっ、――パパぁッッ!!(総身を覚束ない調子で持ち上げて、養父の名を告げる。いつもの軽妙な軽口が返ってこないことに慄然と、絶句すれば、訥々と歩を進める。信じ難い現実に悲鳴染みた声音とともに駆け寄っては――身を屈めて男の躯へと寄り添う――涙目で振り返っては悲痛な面差しで)ターニャ!!!お願い!!!」
クロ「(家族でこれからの事を思案し、安全な場所まで馬車を走らせていた、瞬間、馬車全体に衝撃が走り、バキバキっという音共に、走りながら、またたくまに分解されれば、反動と共に空中に投げ出され、直ぐに地面へ直行し、咄嗟に受身を取りながら、衝撃を和らげる為に、グルグルっと回転しながら動きを静止させ)グっ――はぁっ――・・・!!(直ぐに全身に痛みが走り、何とか状況を確認しようと、苦痛を歪めた表情で、辺りを見渡し)何がおこったんっスか・・・、みんな・・・、大丈夫なんっスか――・・・」
トトポヤ「そん、な……ギムレットさん――(一瞬呆然自失としたが、ダリルの怒号に眦を決して自身も周囲へと視線を巡らせば)みんな落ち着くんだ!母さんの傍に!!!」
【そうして、二度目の閃光が深い森のなかへと駆け巡る。――軌道上の木々を根こそぎ裂いては一同の意識外から、無防備な背姿を見せるコルタナを貫いた。胴体を穿った破壊の一矢は鮮血と臓腑を撒き散らし蒼白い燐光を散らし――尾を引いて消えて行く。】
タニヤマン「なんだこれは…!ふざけるな…!!ふざけるなよ!!おいギムレット!!戻って来い!!!(一目散に横たわるギムレットに駆けよれば必死にヒールをかける。しかし傷が癒えることはなくただただマナが霧散するの身であった)」
タニヤマン「───………は?(目の前で青髪の少女の臓腑が爆ぜる。何が起きたのか判断できない。なんだこれは…なぜこんな…いくら反芻しても答えは出ず気が付けばコルタナの手を握りヒールをかけ続けていた)」
クラスタ「ケホッケホッ――(背中を強打した影響で一時咽ていたが、コルタナの悲痛な叫びでおもむろに顔をあげる。視線の先には血まみれになり臓物を散らしたギムレットの姿があり)まさか、そんなことが(飛び起きてギムレットへ駆け寄る。近くで見ると裂傷はどうみても致命傷で)任せろ、ボクが何としても傷を癒してやる(錬金術の本を取り出てページをめくる)――無機物に仕える時間逆行の原理を有機物にも使えば……だけど素材と作り方が……いやそもそも理論が破綻して――(冷や汗を流しながらどうするかを考えていると、白い閃光が再び飛んできて)――えっ?」
ダリル「母さんッッ!!!!俺が全員ッ……守る!!!!クロ索敵してくれ……!!!!(そう意識外からの攻撃に男も混乱する様に支離滅裂な言葉を発する、母親の元にたどり着く様にして攻撃に備える様にすれば)」
クロ「(近くにいた、家族四人、イーリィ、コルタナは何とか安否を確認できたが、馬車を操っていたギムレットだけは確認できず、馬車の近くでピクリとも動かず鮮血を流すギムレットを確認し)そんな・・・ギムレットさん・・・(っと、その姿は既に命の灯火を消していると分かり、そんな肉親のギムレットの安否を確認しようと、半狂乱になりながら近づくコルタナに、先ほど馬車を襲った光の一閃が襲い、血の花が咲く様に、鮮血を散らし)嘘・・・だろ・・・コル姐・・・――(っと、言葉を失い)」
コルタナ「お願い!まだ間に合うかもしれな――――ッ(視界が大きく揺れ動く、意識が明滅し、視界の隅が黒く塗りつぶされていった。流れ出る自身の血流の熱気にようやく自意識を留めれば、口の端々から鮮血が零れる、欠損した臓器から迫り上がった体液が肺に満ちては――自失とした面差しで)……か、ふっ……(ターニャの手を取り、小さく微笑んで見せる――血に溺れて言葉がでない、クラスタと交互に視線を投げては、微かに唇を震わせ――)」
年若い冒険者「――……綾織の絹を想わせる華やかに輝く綺羅星、……星の夜の深い情趣というのはどの世界でも変わらないものだね。(濃縮された魔力を番えたマナの一矢、純然たる魔力の暴力は、他でもないエリダヌス領の闘技場で魔力の厚い障壁を破ったものと酷似していて――燐光を帯びた両手を軽く払う。草臥れた枯葉を想わせる糸髪を風に泳がせる少年は、親愛な友へと語りかけるような面差しで柔らかに微笑み、外套を棚引かせて一同の前へと現れる)こんばんは……初めまして、オーランド領の
クラスタ「(目の前で自分が姉のように慕っていた少女が爆ぜた。彼女の血が自身の頬へ飛び散る)――あっ、えっ?(血を吐き、息も絶え絶えのコルタナの姿を見ながら、思考も完全にフリーズした。錬金術の書をポトリと手から落とし、ただただコルタナへと視線を向けて)……あっ、あっ……」
年若い冒険者「それはもう動かないよ、聡い君達なら解る筈だ(コルタナへと視線を向ける一同へと微かに笑み声を引かせては紡ぐ。)」
クロ「(ダリルの言葉に我に返り、多分先ほどの攻撃を放ったであろう、近づいてきた、騎士らしき青年に弓を構え、矢の穂先を向け)何者っスか・・・―――(っと、最大限警戒した、鋭い眼光を向け)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「あっあっ――……ぎむ……れっと、おじさん……こ、るたな……(余りにも突発的過ぎる出来事に言葉を失う。怒りすらも忘れて覚束ない足取りで歩を進めて)」
ダリル「―――お前が………オマエがこの元凶を生み出した張本人なのか?(そう全員を守る様に現れた男に対して一歩前に出てそう声を掛ければ、全身から今まで感じたことのない警戒アラートの様なピリついた空気を感じるが、それを振り払う様に刀をスッと抜いて構えれば)………コロス。」
クラスタ「(ボクは結果論が嫌いだ。他人が言うもっと〇〇をしていれば、もっと○○だったらという、たられば論が嫌いだ。ボクは錬金術師だ。常に現実を受け入れ、その現実を究明し、その現実を紐解いて正解を導いていく。そう、失敗は成功の元というやつだ。――しかし、目の前で引き起こされた失敗はどう悩んでもどう考えても、今の自分には受け止められない)――まだだ、ボクならまだ治せる……(ボソボソと独り言のように喋りながら錬金術の書を取り出し、コルタナの前でペラ……ペラっ……と力なくページをめくる)これじゃない……、これじゃない……――」
年若い冒険者「――……僕の名前は、アディシェス――アディシェス=フレン=リーン。……クロ、ダリル、つれないじゃないか――僕はこんなに情熱の楔を打ち付けて君達に会いに来たんだ。」
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