1人読み台本

桃園緤

雨がやみませんね

あなたと過ごす時間が

あっという間に過ぎていく

今日も楽しかった

だけどもう少しだけ一緒に居たい

その気持ちもありつつ

そんなわがままを言っていいのだろうかと

迷う

言の葉をよく知るあなたであれば

この言い回しでも通じるだろうか

勇気をだして伝えてみる

「あ…雨がやみませんね」


恐る恐るあなたをみると知っていたのか

驚いた表情がみえた瞬間穏やかに笑うあなた

ちゃんと意味がわかったようで私は思わずはにかむ

雨宿りする?ってあなたは言ってくれて

私は元気よく頷く

そんな私をみてあなたは笑うから私は思わず軽くあなたを頬を掴む

そんな時間さえも愛おしい

もう少しだけ雨宿りしてあなたと今日の残り少ない時間を過ごすにはとても幸せ

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