初恋
葵れぜ
プロローグ
【はつ-こい 初恋】
初めて異性への恋の気持ちを起こすこと。
七月三十一日午前八時〇五分
中学二年の夏、僕は部屋で初恋の意味を辞書で引く。
やっぱり、意味分かんないや。
そう思い、ふと「はあ、何してんだろ」
そう口から漏れた。
カッコつけるために辞書で意味を調べた。
誰も見てないのにカッコつける意味ないじゃん。
心の中でツッコむ。
………。
暫し、虚無感に襲われたが気を取りなをして机に置いてあるスマホに手を伸ばす。
スマホを開き、Googoloで「初恋 意味」で検索する。
【その人にとって初めての恋】一番上にはそう出てきた。
他には、【生まれて初めての恋】だった。
辞書とあまり差は無いな。
まあ、当然か。
画面をスクロールすると、【初恋とは】や
【初恋は実らない】などが出てきた。
その中でも一際目を引いたのは、Ahooo!知識袋にあった
【初恋ってなんですか?】という質問だ。 そもそも僕がこんな事してるのは、それとなく初恋ではないかと思う出来事があったからである‼︎
ベストアンサーを見てみる。
【初恋っていうのは、初めて心から、この人が好きだと感じた状態です。
例えば、その人のことがやたらと気になる、目が合うと顔が赤くなったり、ドキドキしてしまう、
会いたい、話したいという気持ちが疼く。頭の中はその人のことでいっぱい。そのような状態が
「初恋」です。】
うーむ。思い返してみれば目が合うとドキドキしていたし、気になっている。
何よりもずっと考えているし、会いたい、話したい。
これが初恋…?
前にもこんな気持ちになったこと無かったっけ?
うーん、思い出してみよ。
………。
うん、無いな。
でもよく分かんないな。
分かんないけどもし、このサイトの言う通りなら
僕にとっての初恋はあの時だったのか。
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