灰色の少年は白紙の世界と戯れる

NICO

プロローグ


パチパチッ………、


火の、燃える音が聞こえる。


『はっ、はっはっ!』



ボクは、小さな、5歳ぐらいの幼いボクは、

気絶してぐったりするココを背負って,

燃えている家の中を彷徨っている。




『……どこなの?お母さん!』


あの人の姿を泣きながら探して。



『………………おか、あ、さん……』




あの人の名を叫んで、


でもそれは無駄な事。だってあの人は

“あいつ”に、殺さ、れ死んでし、まったから



___あの、人は死んだから、ボクを庇って、


ボクが弱かったせいで、


ボクは、強いクロースの家の子なのに、

1番、弱かったせいで




『これ、は夢なの?….....夢ならたす、けてよ』




誰かたすけて




絶望と哀しみに溢れた血塗りの悪夢の中

幼いボクはそう叫び、涙がさらに溢れ、

もう一度叫んだ次の瞬間 悪夢から覚めた。





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