今日、穴を掘った
ユウケン
第1話「砂場掘り」
今日、穴を掘った。
近所の公園の砂場に掘った。
砂の城を作る土が欲しかったからだった。
小さなスコップで土を掘っていくと、最初はさらさらしていた土が段々重たく、黒っぽくなった。深いところの土は適度に湿っていて、城を作るのにちょうど良かった。
無心に掘り続けて一時間ほどが経った。いつの間にか自分の腰くらいまでがすっぽり入るほどの穴ができた。穴の横には掘り出された土砂が山となっていた。
妙な満足感と疲労で、結局その日はそこまでで遊ぶのを止めた。
翌日、公園に戻ると穴はきれいに埋め戻されていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます