第10話 初心者の塔(1階②)

それでは、転移方法について説明しますね。


まず、原理です。

転移と言っても実際はその身体ごと移動しているわけではないんです。

転移先にその受け皿となる肉体があり、実際は魂だけが移動しているのです。

そしてそれぞれの世界での時間軸は異なります。

そのため、肉体バランスといった問題が生じるのです。

だから、転移自体はものすごく簡単で、肉体から魂を離せばいいだけです。

そして、魂が抜けた肉体は、多少なのであれば魂の残骸があるのでそれで機能を保ちます。

ただ、それが長すぎると独自の思考など生まれて、戻る際の感覚とギャップが生まれる。

これが肉体バランスの話です。

だから、方法を覚えたら定期的に戻ることをオススメします。

と、原理は大体こんな感じですが、実際にやってみた方が早いですかね。


そういうとミカエルはパチンと指を鳴らした。


ぼん


目の前にベットが現れた。


さっ、まずは横なってください。


俺は言われるがままに従った。


次には、頭の中で、戻りたい世界のなんでもいいのでイメージを浮かべて下さい。


日本のイメージか。

うーん。パソコンとって俺の部屋でいいか。


できましたか?

そしたら頭のてっぺんに神経を集中して、我異世界渡るもの転移。と唱えて下さい。

まぁ、慣れてきたら転移だけでも。無詠唱でも出来るよになりますが、慣れるまでは必ず唱えて下さいね。


俺は言われた通りにやってるみる。


頭のてっぺんに神経を集中して、、、

我異世界渡るもの転移。


次の瞬間、目の前が光に包まれた。

あの時と同じ感覚だ。


次の瞬間、俺は元いた部屋のベットの上にいた。


成功したのか?


周りを見渡してみる。

ここは、俺の部屋で間違いないよな。

おっと、スマホはどうなってる?

確か、あの時は夜中の、、、

日時は変わっていなかった。

あれだけのことをしてて、こっちでは、まだ、1分も経ってないのか、、、


辺りの確認や現状把握をしていると頭の中で、ミカエルの声がした。


成功したみたいですね。

では、こちらに戻ってきていただけますか。


俺は再び転移魔法に取り掛かる。


うーん。

向こうの世界のイメージか。

まずは、ミカエルの顔をイメージすればいいか。


我異世界を渡るもの転移。


次の瞬間、また光に包まれた。


成功したのか?


目を開けるとそこにはミカエルがいた。


おめでとうございます。

無事に、転移魔法は習得したみたいですね。


ミカエルはニコッと笑いながらそう言った。


そっか。

うん。意外と簡単なんだな。

ってか、これを使うことのデメリットあるのか?


俺は素朴な疑問を問いかけてみた。


うーん。

デメリットですか。

強いていうならMPですかね。


ミカエルはそう言って話を続けた。


どういうことかいうと、転移魔法はこの世界独自のものです。

また、それを使用する際のMPもです。

つまり、片道のMPしか持たずに転移をした場合、その転移先ではMPを回復する事ができませんので、こっちに戻ってこれなくなる。

デメリットかどうかはわかりませんが、そう言った注意は必要かもしれません。


ミカエルは、相変わらずの笑顔でそう言った。


そっか、

MPか。

でも、転移に用いるMPってどのくらいなんだ?


俺は続けてミカエルに質問を投げかける。


それは、ステータスを見ていただければ表示されてますよ。

回数や慣れによって転移魔法自体もレベルアップします。

今、異世界転移のみですが、レベルが上がればその応用で、この世界内での転移が可能となったりします。

で、今はレベル1のはずなので、おそらく消費MPは20ぐらいですかね?


ミカエルはそういうと、俺にステータスで確認する事を促してきた。


ステータスオープン


ぶーん。


目の前にステータス表が広がった。


転移魔法、転移魔法っと、、、

ここか。


転移魔法 レベル1

異世界との転移をする際に用いる。

消費MP15


一回15か。


ちなみに俺のMPって今どのぐらいなんだ?


山本幸太郎

魔法レベル3

MP50


前回見た時は、魔法レベルの下に何も表示されていなかったが、何かが解放されたのかMPの表示がされていた。


なるほど。

となると、往復で30か。

こっちでこなすとクエストと考えながら使わないといけないって事か。


俺は1人でぶつぶつ考え事をしていると、ミカエルが話だ出した。


さぁ、幸太郎さんこれで、学びの場(初級)は終了です。

何か質問などあったりしますか。


俺は特になかったので、大丈夫とだけミカエルに伝えた。


わかりました。

では、次の階に送りますね。

次は、剣術の場(初級)です。

では、健闘を祈ります。


そういうと俺の体は光に包まれて、次の階へ進むのであった。

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