@Harukigenia1111

全能

冬、雪が降る。

積もった次の日には、青く澄んだ空になっている。日の光に照らされた雲たちは生き生きとしている。

積もった雪は歩く足を少し邪魔しながらそこにある。差し込む光を反射して少し神聖な雰囲気を漂わせている。

毎年見る光景。この上で寝転がるとその柔らかさを実感する。掴めば軽い。身の近くに寄せようと雪をかくと塊になって思ってたのより大きくなる。

その雪を持っても軽いままでいい。

先入観を打ちこわしてくれる感覚は私に生きる喜びを与え、また開拓者精神を駆られる。

道なき道を行き、新たな道を作る。

誰のためでもないのだから楽で仕方ない。

この雪の中で生きたい。

もっと北の国はもっといいのかもしれない。


夢見心地のこの場所もいい。

誰のためでもなく、ただ自分のために進む。

邪魔な雪は蹴り飛ばす。粉々になって舞う。

なにをしたっていい。この自由を捨てたくない。

日が落ちる前に雪は溶けきってしまうだろうか

溶かしたくはないな

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