こういうバレンタイン、いいよねえ、って読んで思いました。
邪祓師の腹痛さん、こと卜部先生。その助手であるかなめさん。
今年のバレンタインデーで、かなめさんは卜部先生にチョコを渡そうと画策。
しかし、「バレンタインの闇(=モテた経験のない)」により心を苛まれていた卜部は、バレンタインがいかに愚かなイベントかと記念日の由来などを延々と語る重症っぷりを見せてしまう。
救いたい。救わねば。卜部の様子を見て、強くするかなめさん。
そんな彼女が取ろうとした手段とは……!?
ラブなイベントならではのフワフワ感が何と言っても素晴らしい。こんな風に女子からひそかに想いを寄せられ、何かしてあげたいって想って貰える卜部先生。あんたとっても幸せ者だよ!
その一方でしっかりと「ホラー」としての展開も見せてくれる本作。ラブ感もホラー感も一緒に楽しめる、一粒で二度も三度も美味しい仕上がりでございました。
そして、かなめさんが苦し紛れに取ろうとした「ある手段」が実行された際、卜部はどんな反応をしたのか、その辺も想像すると更にニヤニヤが止まらなくなります。