第8話 朝の仕事
翌朝。朝6時に起床した俺は朝ごはんを食べ終え、歯を磨いている最中である。
この駅では朝7時半出勤だ。一応寝る前に調べたことによると最寄りの停留所を7時10分に出る市電に乗ると7時半には余裕で間に合うとのことだ。
なので7時10分の市電に乗るべく身支度をする。ちなみに定期券は購入済みなので特に焦る必要はないのだ。良かった良かった。
マンションを出て、近くの停留所まで歩く。広島は市電の本数が非常に多いのでラッシュ時とかは電車が本当にすぐ来る。
ちなみに制服は駅の更衣室に置いている。流石にJRの制服を着て市電で出勤するのは好奇の視線に晒されそうなのでやめた。あと管理がめんどくさいのもあるし()
7時10分発の市電に乗り込む。案の定もう座れる席なんてなかった。
そこから10分程度経ちながら過ごしていると広島駅に着いた。
定期券を見せ、とりあえず更衣室に向かう。
更衣室で制服に着替え、事務室に向かう。事務室の鍵をカードで開け、
「おはようございます!」
と大声で言う。
「うい、おはよ〜」
「おはよ。」
「うっす。今日も頑張りましょ!」
「ギリギリやな。まあ間に合うただけええか」
「おはよう」
など、1人1人違う言葉で返してくれた。癖が強い人もいらっしゃるし関西弁コッテコテの人もいる。まあこれが社会だと思うしかない。
「よし、全員揃ったな。今から朝礼を始める。」
と駅長の
「まず新幹線。今日は修学旅行の方がいらっしゃることもあって下り線はかなり混雑する。注意喚起はしっかり頼むぞ。」
『はい!!』
「続いて在来線。今日は普段通りだが駆け込み防止の注意喚起は怠るなよ。」
『はい!!』
「最後に対応係。修学旅行生の誘導も今日は仕事に入る。よろしく頼むぞ。」
『はい!!』
「よし、朝礼はこれで終わる。各自持ち場につけ!!」
これで朝礼が終わった。なかなか熱い人だなぁと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます