1年目 素晴らしいスタートを

第1話 初出勤

4月2日。昨日は日曜日だったので今日が新年度最初の出勤日。そして今日は入社式である。


本社に入ろうとするその時、


「おー、君も新入なん?俺は同期の丹波橋誠司たんばばしせいじや。よろしゅうな。君の名前は?」


と丹波橋という男が関西弁で喋りかけてきた。


「俺は勝浦礼だ。よろしくな、丹波橋。」


早速話せる人が1人できたのは嬉しいことだ。丹波橋は関西の有名私立大学、同志社大学から就職したらしい。


丹波橋と話していると、式典が行われる会場に着いた。


ドアを開けて中に入ると、200人以上はいるであろう同期になる人たちがいた。


そして空いてる席を見つけて座る。


2分くらい経って、後ろの席に座ってた人から声をかけられた。


「初めまして。私は大阪大学出身の三条優佳さんじょうゆうかです。あなたのお前はなんでしょうか?」


と声をかけられた。


「初めまして。僕は名古屋大学出身の勝浦礼です。よろしくお願いします。」


「名古屋大学の方なんですね。よろしくお願いします。」


俺も三条さんも国立出身なので(?)、敬語を使って挨拶している。丹波橋みたいに初対面の人にタメで話せないからな、俺は()


その後、司会の方の「只今より、入社式を始めます。社歌斉唱。全員ご起立ください」


歌詞は載せられないが、社歌を歌った後、長谷川社長から挨拶がある。


「みなさん、入社おめでとう。今まで日本の新幹線は無事故を60年以上続けてきた。その歴史を次世代に繋ぐのは君たちの役目だ。大いに期待しています。私からは以上です。」


短かったが、その言葉に社長の思いがまとめられていた。僕もこの期待に背かないように頑張っていきたいな。


そして入社式が終わり、俺は志望通りプロフェッショナル職の運輸課所属になったので運輸課のデスクが固まっている場所に向かう。


そこでは先輩になるであろう方が待っていた。

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