第60話 アイホートの雛の追放 - その10
2017年07月21日(金)1時09分 =
そう言えば、髪は女の命と聞いたことがある...。やっぱり女の戦いって怖ぁ...。
しみじみとそう感じていると、一気に
「ふぅ...。もう面倒だから、道を開けてもらうわよ。」
【
【
瞬く間にドローンを壊滅させた
「グレイ...?命令はどうしたの!」
「応答 達成済ミ 現在ノ命令ハ 個体名『
なんなんだ、あの機械は...。でも、
そして、その機械の後を追うように
「
どうやら
だが、一触即発のこの状況を打開する方法なんて...。
神話生物などと言った神話的事象を相手取るうえで、重要なことは何か。
即刻撃退するための火力の高い武器?確かにそうだ、圧倒的な力は時に緻密な策略すらも薙ぎ払うことがある。
どんな状況でも対応できるようにする戦術?確かにそうだ、どれだけ強かろうと術中にかかってしまえば無力化することだってできる。
一発逆転を目論むための魔術?確かにそうだ、どれだけ武力的な力を持っていても概念に干渉されてしまえば手も足も出すことができない。
確かにすべてが勝利への可能性であり、正解ともいえる選択肢である。
しかし、公安対神性特務課にとって一番重要なのはただ一つ。
その理由を、今、彼らは知ることとなる。
瓦礫の中の一角。その鋭角に悪意の紛れた瘴気が集う。
それに気づいたある者は刀を振るわんとし、またある者は周囲の者を守ろうと空気を
しかし、そんな小手先のもので
瘴気は集い、纏まり、形を成す。死臭や腐臭を漂わせた異質な空気とぼたぼたと滴らせる青い粘液に纏われたその生物とも形容しがたいそれはまるで犬のようだ。太く曲がりくねって鋭く伸びた注射器のような舌をまるで品定めするかのようにこちらを一人一人選別しながらも、
「ティンダロスの、猟犬...!」
終わりなき理想郷 @DDice
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