第49話 いざ征かん、空の裏側へ
濃密な会議の末、俺は
そして、
「それじゃあ、みなさん覚悟はいいですか?」
全員が互いの顔を見合い、強く静かに頷く。それを確認した俺は
2017年07月21日(金)0時31分 =旧
瞼を素早く開け、行動に移る。俺たち襲撃組は素早く体にドローンに繋がったロープを巻き付ける。
「それじゃあ、俺は先に置いてきた薙刀を回収してくる。」
そう言うと
「二人とも、準備はいい?」
「もちろん、万全。とはいかないですが、なるべく粘りますよ。」
「ああ。命大事に、ガンガン行こうぜ。俺たちには大義名分があるからな。」
そう、大義名分がこちらにはある。
それは、俺がこの町に来た理由である対神課の
「そう言えば、
「ちょっとした保険だよ。何かがあったとき用のね。」
そう言ってから、
「さあ、行こうか。未来を書き換えにね。」
2017年07月21日(金)0時44分 =住宅街
薙刀は回収した。しかしながら、着地をミスっちまったせいでロープが解けちまったからどうしたものかと考えていたが、運がいいのか悪いのか。だが、変に見失うよりかはよかったかな。
「そう思わないか、蜘蛛野郎。」
「この身体の名前は
俺は警察署に向かう道中、幸か不幸か蜘蛛野郎と出会うこととなった。であれば、足止めをするのみ!
【
さあ、来い。どこから来たとしても、お前のあの糸に対応してやる!
「お前が何を考えているかは知らないが、そんな見え据えの罠に引っかかるほどお利口ではないのでね。お前に足止めされるほど暇じゃないんだ。それじゃあ、失礼させてもらう。」
そう言って奴は糸を掌から噴射し、瞬時に家々を飛び越える速度で打ち上げられる。
「マジかよ!?」
流石にあんな速度で飛ばれたら追いかけることは難しいな。それも、家を超えるほどの跳躍力。糸で射出されているからと言っても明らかに異様な速度だ。
俺も急いで後を追うように駆け出す。あっちの方向は...
追いかけ、住宅街の曲がり角を二つ曲がる。そして、着地したであろう箇所を目撃した瞬間、そこには驚きの光景があった。
「おい、お前の担当じゃなかったのか?」
「うっせぇな、協力しやがれ!俺だけじゃどうしようもできねぇよ!」
まだ、時間を稼がねぇといけねぇ。早く終わらせてくれよ、お前ら!
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