第22話 魂に植えられて、脳裏に刻む
食事を終え、
「よし、腹ごしらえも済んだし、今後の指針を決めよう。」
「指針を決めるって、結局あの子を探すので会ってるのですか?」
「そりゃ、奢ってもらった分は働かないとね。流石の俺でも
そのように飄々とした会話を彼らはしていたが、俺自身はあまりその会話を集中して聞くことはできなかった。何故かと聞かれなくても分かるだろう、あの
そう
「えーっと、大丈夫ですかね。何か考えらしているみたいですけど。」
「・・・いえ、そんなことありませんよ?」と、急に聞かれたため歯切れの悪い返答をした。すると
「
「――はい、
誰がそんなことを言い出したのかと思い、周囲を見回して確認しようとした途端に俺は答えに至った。
その言葉を口にしたのは
体が動かない。いや、動いてはいる。正しく言うならば、身体の主導権がない。つらつらと俺の身体は過去に経験した
内容を聞いていた他の3人はどこか思うことがあるのだろうか、それぞれ思案に耽りながらも俺の抜け殻が喋り続ける言葉に耳を傾けている。どこか、気持ちの悪い感覚がするが、それもこの異常性の所為だろうか。
あれから、数十分が経過しやがて俺の身体は言葉を垂れ流すのを終えたようだ。そして、すぐさま
「急に探るようなことをして申し訳ない。にしても、君が
「アレはいったいどうやって...って、
ふとした疑問をぶつけると、一方的に情報の搾取をしたからなのか、それともただ単に根がいいのかは分からないが理由を話し始めた。
「いや、君からは教えてもらっていないよ。でもね、
またなんとも久しぶりな奴だ。立て続けに
そう考えていると
「そうなると、その
「7年前に事故で亡くなってしまっているのです。でもそうすると、6年前に彼女の姿をした化け物がいることにはある程度説明がつくはずなのです。」
「そうだな。ってなると、
いやいやいや、待て待て待て。この一瞬で情報が
と、一旦冷静になろうとした瞬間に
「「
「やっぱり、それしかないな。しかしながら、わざわざ過去に
「というか、まず
「あり得なくはないが、
『
そして、ディベートが始まってから数分が経過した。俺の脳内には一部の単語だけが残りそれ以外は記憶の彼方へと吹き飛んでしまった。そして、一旦ディベートのの熱が収まり
「となると、結局だが自分たちの足で確認するしかないんじゃないかな。」
「まあ、そうだよな。」と、
「そうなると、結論的にはどうしましょうか。」と、質問を投げ込むと、
「まずは、どんな状況にその子がいたのかを確認する必要があるのです。」とカプチーノを啜りながら
「うっし。じゃあ、まずは情報収集だな。となると、行くとしたら
そして、そのまま店を出ようとすると店員さんに呼び止められる。そして、
「カプチーノの追加のご注文が12杯ですので合計で4924円になります。」と支払いを要求される。
それを見ていた
比較的まともの大人ってこういう感じなのか。としみじみと感じていた。
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