空よ哭け、地よ呻け、空虚な夢物語は終わりなく
第16話 再び舞い降りて、地を踏みしめる
そしてあれから苦節六年。どうにかこうにかやり切った俺は警察官となり、そして対神課に所属するための最終試験を受けるために再び
ただ、それだけでなく
「やあ、久しぶり。どうだった、警察学校の日々は。」と、待ってましたと言わんばかりに
「まあ、どうにかこうにかって感じですね。そういえば、最終試験の担当者って誰ですか。」
「そうだね、まずはそれについてだよね。君の最終試験の担当はね、私だよ。」
いや、いやいやいや。俺も馬鹿じゃないからしっかりと対神課について調べていたからわかっていたんだが、対神課の最終試験は壱級職員が担当しているらしい。それもたった10人しかいない職員がだ。そして、誰もがそれぞれの得意を元に試験を繰り出してくるらしい。聞いた限りだと
「私が君に課す最終試験はね、私に何が何でも一撃を入れること。正面突撃でも、夜襲でも、奇襲でも。どんな手を使ってでも私に一撃を入れればいいの。」と
正直に言って無理でしょ。あの現場に俺もいたんですよ。あんな化け物に真っ向から空中戦を持ち込んでトントンな人間に一般人にほど近い人間が一撃入れれるとお思いで?
まあでも、それそれの得意だもんな。あの人、聞いた限り公安の最高火力とか言われてるんでしょ。そりゃまあ、攻撃力の異常さはこの目で見てはいたけどさ。山を切り裂く人間に一撃入れろとか無理すぎでしょ。
「そんなに悩まなくってもいいのよ。
「姉貴、人の背後をとる癖、また出てるよ。」
「あら、そうね、ごめんなさい。私、
そして、内部情報曰く
「えーっと、どうも。確か最終試験に来た
「こちらこそよろしくお願いします。ところで、案内役とは?」
「まあまあ、待ってください。まずは最終試験についてから説明しましょう。まず、あなたはこれから最終試験が終わるまでここを離れることが禁じられます。今回に関しては
つまり、優秀な結果であればより難易度の高い仕事を割り振られる、そう考えていいんだろうな。
「ただまあ実のところ、今回の最終試験というのはあまり重視しておりません。過去に
なんだろう、無駄に公安内での俺の評価が高いというのが分かったのにあまりうれしくない。
つまりこの人が言いたいことって『あなたは既に結果が決まっているけれども、この人たちが駄々をこねたので仕方なくあなたに最終試験を受けさせます』ってことでしょ。うわ、すごくヤダ。
すっごい嫌になりはしたが、ここで俺が駄々をこねても平行線で何も変わらないので渋々こちらが折れることとしよう。やれるかどうかは分からないが、どうにかして一発ぶち込んでこの試験を終わらせてやろう。
そう考えていると
「あ、そうそう。最終試験は今から開始だからいつでも来ていいよ。」
この人は戦闘ジャンキーか何かなのだろうか。ただまあ、いつ開始するのかが分からなかったからさっさと開始の合図を出してくれるのはありがたいか。でも、今日はなんだかんだで疲れたし一回休ませてもらうことにしよう。なぜならば、明日は
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