八月の神様

星降

プロローグ

 「何で、何でまた死んでるのっ!?」

 どうすれば良い? どうすれば運命を変えることができる?

 必死に考えても考えても、もう策は無いように思われる。

 もう何回死んでるのを見た? 

愛しい人が血まみれの肉塊になるのを、後何回見れば良い?

誰よりも大切な人は、地面に投げ捨てられた赤色のボロ雑巾のように、ピクリとも動かない。

「あああああああああっっっ!」

 どうやら自分は絶叫しているらしいが、頭が感情についていくことができない。

 そろそろ気が狂ってしまいそうだ。

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