八月の神様
星降
プロローグ
◆
「何で、何でまた死んでるのっ!?」
どうすれば良い? どうすれば運命を変えることができる?
必死に考えても考えても、もう策は無いように思われる。
もう何回死んでるのを見た?
愛しい人が血まみれの肉塊になるのを、後何回見れば良い?
誰よりも大切な人は、地面に投げ捨てられた赤色のボロ雑巾のように、ピクリとも動かない。
「あああああああああっっっ!」
どうやら自分は絶叫しているらしいが、頭が感情についていくことができない。
そろそろ気が狂ってしまいそうだ。
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