物書きになったわけ
元々、書き手では無かったんですよ
きっかけは、とある台詞枠でした
ただ単に台詞を投げていただけでした
台詞書きを褒められたことをきっかけに
いつの間にか小説を書き、声劇台本を作っていったんです
最初は凄く嬉しかったので
色んな人に読んで欲しくて投げました
書き手が足りなかったようで沢山投げました
途中で思ったんです
どんなに投げても、書き手が損をすることがありました
台本を提供すると文句を言われたこともありました
「読むだけ」と言われたのに、配信で玩具にされました
ちゃんと向き合ってくれたと思えば読み手の声が良いから、視聴回数が増えていったこともありました
それから私が書かなくたって良いことを知りました
読み手をしようとして、自身で台詞枠を開いたこともありました
私の声が万人受けする声では無いこと書き手のイメージが強いせいで、人は来ませんでした
結局、台詞を読むよりは台詞を投げる方がいいんだって思いました
そんな中、投げやりだった頃もありました
「書き手なんかもう言われたくないのに!!
読み手だってしてるのに!!
声が良くないって知ってるよ
ただ書けばいいっていうのも知ってるよ
でも、書けばいいんだろ……なぁ!!」
それから、書いて、書いて、書きまくりました
とある枠で、私が書いた台詞だけで完走まで行ってたこともありました
そんな私が、人によく言われることがありました
『何でそんなに書けるのか?』
何を言ってるのか分かりませんでした
短文でもいいから『試しに書いてみればいい』と思い提案しました
それでも「書けない」といわれました
私は思いつきで書いてるので
例えば、本や動画などの創作物からインスピレーションを貰うこともありますし
日常生活から取り入れることもあります
そういう観点が他の方とは違うかもしれませんね
とある時期に、声劇アプリにユーザーとして入ってました
主な活動はシナリオライター
知り合いを強引に連れ込んで、演者としてやっていたこともありました
相棒を組んでたこともありました
懐かしい話です
新しいシナリオを書いては、相棒と声劇をしていました
色んなシナリオと出会えたこと、凄く嬉しかったんです
それが、間違いだったのです
相棒さんは台詞枠で台詞を読んでた方でした
どんどん人脈が増えていくのを見て、私はヤキモチを焼いてしまいました
ですが、とある日に
「もう、声劇出来なくなるかも」と言われたんです
アプリの通知が来る度に思ってたのです
『出来なくなる』のでは無かったのかと
もしかしたら、私との相棒関係を自然消滅させたかったと思っていたのかもしれません
今思えばの話ですがね
楽しく声劇を見ている中で、私もその輪に入りたいと思っていました
「いつか一緒に声劇しましょ」と言われ続けました
「建前なんだろうな」と心の中で思いました
声劇したくてアプリ入れてたのに
そこでも、ずっと書いてました
いつしか台詞師の異名をつけられていました
しかし、私は『しがない物書きの端くれ』なんですけどね
そんな事があり
私は声を出さず
『しがない物書き』となったのです
しがない物書き 蓮見藍菜 @hasumiaina
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