あの人に会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて。

ご迷惑とわかっていつつも、今日も、あの人のお部屋のチャイムを鳴らす。

ピンポーン……。

ピンポーン…。

ピンポーン、ピンポーンピンポーンピポン。

ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポーン。

出て来てくださる気配はない。

諦めきれずに、ドアをノック。

コンコン。

コンコンコン。

コンコンコン、コンコンコン、コンコンコン。

コココココココココココココココココココ、コン。

お留守なのね。

仕方がないわ、また別の日にしましょう。

-----

あの人に会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて。

ご迷惑とわかっていつつも、今日も、あの人のお部屋のチャイムを鳴らす。

ピンポーン……。

ピンポーン…ピンポーン、ピンポーンピンポーンピポン。

ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポーン。

出て来てくださる気配はない。

諦めきれずに、ドアをノック。

コンコン。

コンコンコン。

コンコンコン、コンコンコン、コンコンコン。

コココココココココココココココココココ、コン。

諦めきれずに、ドアノブを回してみる。

ガチャガチャ。

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。

やっぱりお留守なのね。

仕方がないわ、また別の日にしましょう。

-----

あの人に会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて、会いたくて、会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて、会いたくて、会いたくて。

会いたくて、会いたくて、会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて

ご迷惑とわかっていつつも、今日も、あの人のお部屋ピンポーン。

ピンポーンピンポーン、ピンポーンピンポーンピポーンピポーン。

ピンポーンピンポーン、ピンポーンピンポーンピポーンピポーン

コンコンコンコンコンコンコンコンコン。

ガチャガチャガチャガチャガチャ。

ココココココココココココココココココココン。

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。

どうしていつもお留守なの。

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あの人に会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて。会いたくて会いたくて、会いたくて会いたくて会いたくてピンポーンピンポーンピンポーン、ピンポーンピンポーンピポーンピポーン。

コンコンガチャガチャコンコンコンコンガチャガチャガチャ。

ココココココココココココココココココココン。

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

居留守使ってるんじゃないわよね。

どうして赤子の泣き声がするの。

どうして女の声がするの。

どうしてどうしてどうしてどうしてどうして

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あの人に会いたくて………

あら、あの人の顔を思い出せないわ……。

あの人の名前も思い出せないわ……。

あの人って誰だっけ……。

脳裏に浮かぶのは、色あせた畳の6畳1間、ヤカンが倒れて火が強制的に消えてしまった反射式ストーブの独特の臭い。それを床すれすれから見ている視点。頭上から降ってくる誰かの怒鳴り声……。

知らない記憶、覚えのない風景。

きっと疲れているからね。

少し休んだらまた再開しましょう。

夢の中だけでも会えたら嬉しいわ。

会えたらどこへ行きましょうか。

どこでもいいわ…あなたに会えるのなら。

そう。

わたしは、あの人に会いたいだけなのだから。

いつか出てきてくれるはず。

再会できるはず。