☆★第二十話☆★~20X4年 7月~
「こんばんは。お返事遅くなってごめんなさい。今日は大学の後、アルバイトな日でしたー」
カラオケ店のバイトが終わってから、**君に返信する。
残すところ、後二回かぁ・・・。辞める事が決まってしまうと、少し寂しい気持ちになったりもする。
「バイトお疲れ様でーす!・・・えっとー、何のバイト??」
少しして、**君からの返信が来る。
「カラオケ店です。でも、あと少しで辞めることになりましたー。お母さんからカラオケのバイトは危ないから、ずっと辞めなさいって言われてて・・・」
そんな事情を携帯に打ち込む。
別にヘンじゃないよね。
「そうでしたか!・・・石原さんは何か危ない目にあったりしたの?」
**君から訊かれた内容について少し考えてみる。
・・・う~ん。
お酒に酔ったお客さんが相手だとちょっぴり危ないかも。ふと、そんな経験が思い出される。
「そこまで危ない目には逢ってないけれど、やっぱ接客業だし・・・色んな人が居るのかもー」
具体的な内容は控えておいて、無難に返信する。
「なるほど。カラオケは接客業ですもんね。しかも夜も遅くまでやってるし、色んなお客さん来ますよねー。
自分も高校の頃ラーメン屋でバイトしてました!オーダー聞くとき、何言ってるか分かんない人、居たなー(笑)」
「**君、ラーメン屋でバイトしてたんだー。
あたし、実は、ラーメン好きなんだぁ」
素直に自分の好みを伝えてみる。
最近の私のトレンドは、大学から近いところにある『麵屋 明星』というお店。
・・・ラーメン好き女子って、別にマイナス要素ないよね?
それと、前から気になっていたことをメッセージに追記してみる。
「あ!そう言えばなのだけれども、**君は、あたしのアカウント(連絡先)を高校の友達伝いで教えてもらったって言ってたよね?
どの子なのかな?名前は、分かる・・?」
その後、少し経って**君からの返信。
「ラーメン好きなんですね!オススメのお店は?(笑)
それと、アカウントの話ですが・・・。
ですよね。そう思いますよね(汗)。実は、どなたに教えてもらったかまでは分からなくて。
少しフクザツなのですが、自分の大学の知り合いに、石原さんと同じ高校だった人が居まして。その人を含め、三人くらい経由して、石原さんに辿り着いたみたいなんです(汗)。
確かなことが言えなくて、ごめんなさい」
そうなんだ。
う~ん・・・誰だろー。
高校時代のクラスメイトや弓道部のメンバーの顔を思い出してみたけれど、思い当たる子は居なかった。
私、SNSとかもやってないし。誰からアカウントが伝わったのか。少し気にはなる。
でも・・・まぁ、いっか。
その内、分かったりするかもだし。
特別、大きな問題じゃないよね。
「そっか。ちょっと気にはなるけれど、大丈夫だよー!」
**君に引きずらせてしまうのも悪いなーと思い、すぐにメッセージを送る。
・・・あ!オススメのラーメン屋について伝えるの忘れたー!
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