とある音ゲーマーの日記

鍋攻撃

ep.1 新宝島

2月某日。川崎駅周辺のゲーセンにて。


その日はbeatmaniaⅡdxの新譜面追加日。たまたま仕事が休みだった僕は朝一番でゲーセンに向かうことにした。

1月は仕事や某ソシャゲのイベントの準備や本番などで忙しく、年始に友人と飲みに行ったきりゲーセンに行ける時間がなかった。そのため約1か月ぶり。


年齢的な影響で習慣的に触っていないと腕前の劣化が激しくなってきたことを自覚していたため、今日は何とか調子を戻すことにしたいと意気込んでいた。


意気揚々と打鍵するに至ったわけだが、さっそく現実が牙をむいてくるのだ。

『見えてるのに押せない』のである。多少は覚悟していたものの、現実はそれ以上に残酷だった。

自己べストからは遠のき、やればやるほど『地力の劣化』と認識せざるを得ない散々な結果に、最初の勢いなどみるみるなくなっていった。

開店時間から気づけば4時間。14時前というところで成果が芳しくないため一旦出ることに。


先日10年以上ぶりに映画館で映画を見ることになった劇場版孤独のグルメをふと思い出し、頭の中にいる井之頭五郎が顔を出す。例の効果音と同時に空腹感が脳を駆け巡る。


せっかく劇場版を見たことだし韓国グルメ…と行きたいところだが、辛い物が苦手なため『とりあえず肉が食べたい』にシフトチェンジ。店を探すことにした。


駅近の商店街を練り歩きながら気分を考える。とりあえず肉。

で、主食をどうするか。米か、あるいは麺か。

ここ最近家では麵が多かったので米を選択することにした。気が付けば商店街も端の方まで歩いてきていた。ふと『松のや』の看板が目に入る。これだ!


数メートル先にある焼肉ライクにも惹かれてはいたが、自分の直感に素直に松のやに入店。4月に名古屋に行く予定を立てていることを思い出したら、口の中は味噌カツ一色になったので、味噌ロースかつ定食(ダブル)にすることにした。


やはり自分の選択は間違っていなかった。一人暮らしの生活が長くなり、のちの後片付けの面倒さを考えると揚げ物を自分で作るのが億劫になり、基本外か冷食でしか食べることがなくなった揚げ物。

外食の頻度はあって月2~3回ほどで、大体がラーメンやすた丼などで済ませていたのでこのとんかつが沁みる沁みる。更に別添えの味噌ダレが食欲を無限に増進する。

一般的なたれ掛けもいいが、自分で好きな量を調節できる別添えスタイルもこれはこれで好きだ。人間アラフォーになっても『油が飲みたい』という欲求自体は薄れはするもののなくならないものである。


大満足で退店した後もう一度向き直ることにしたら、満足のいく結果が出始めた。1曲目の内容が変わった皆伝も無事取得。最終的にはそれなりの成果を出すことが出来た。

それにしても新宝島がLv12になって出てくるとは、5年前には思いもしなかっただろう。一つのゲームを取ってみても、時代の流れを感じるようになった今日この頃だ。

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