第59話 新居探すの?

読んでいただきありがとうございます。

すみません、作者の仕事が忙しくなってまいりましたので短めです。

極力更新できるように頑張ります。ただ、毎日更新は無理ですごめんなさい。

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紗友里は自宅のベッドの中でフランソワを抱きしめながら

「良かった…。」と呟いた

自分の希望が叶った。

不安も期待も入り混じって変な気持ちだった。


こうして、翌日もアーノルド邸で過ごすことになる。


朝食に行くと

「王家より通達がありました。王都に新居を構えてくれないか?という打診になります。これはあくまで提案なので断っても問題ありませんよ」とアーノルドさんから話があった。


「検討させてください。こっちに来たばかりでどこがいいかとか家を構えるべきかなど色々検討してから決めたいので」と聡が答える


ダンジョンもあちこち行ってみたいし、そうするとどこがいいのかなど色々考えたい。

王都だと誰か来た時困りそうだなと単純に思ったのだ。


「もちろんです。相談いただければこちらでも物件お探しすることも可能ですから。冒険者ですから、居住地を定めず移動する人たちもたくさんいますから自由にしていただいてかまいませんよ。」とアーノルドさんからありがたいお言葉もいただいた


それから、いろいろ聞いていると

アーノルドさんの言葉の歯切れが悪い


「何か伝えにくい事ありましたか?」とかなみが聞くと


「実は…」とアーノルドさんが話してくれた

元々は伝えるつもりは無かったのですがと前置きして


要は紗友里を嫁に欲しいとの打診があったとのことだった

そのワードがアーノルドさんの口から出た途端聡のオーラが変わる


「聡さん、落ち着いて。アーノルドさんは打診があったって言っただけだよ。

話を進めたいとは言ってないからね」と優しくポンポンと肩に手を置いた


「もちろん、お断りする予定なのですが…」としどろもどろのアーノルドさん


「さゆ、王子に会ってみる?」とかなみ


「かなみ!」と聡が止めようとする


「会ってみて気が合うなら友達から始めればいいじゃん。それにさ、さゆの人生だよ。さゆが決めればいい。嫌ならちゃんと戦ってあげるからね。」とかなみ


「うーん。会うくらいならいいけど。無理ならすぐ無理って言うわ。」と紗友里


聡だけがブーっとした顔で納得いかなそうである。

「さゆが友達になるって言ったら、聡さんの出番だよ。ちゃんと見極めてあげて」とかなみが聡に言う


「わかった。嫌だったらちゃんと言うんだよ。さゆちゃん」と聡もどうにか自分を納得させたようだった。


アーノルドさんがこれでもかというくらいお礼を言って来た


そこからがまた大変でした。

もう一度ドレスが必要になり、お茶会で顔合わせ

かなみもついて行くことになるのだが、聡も絶対行きたいと言い出すし

また、コルセット地獄である。

コルセットを見て紗友里が何か考えているようだった。

怒涛の1週間であった。


紗友里の返答はNO

興味が沸かない、コルセットが嫌だそうだ

どうやら、紗友里が見合いをした王子は側妃の息子で私たち家族を縁戚に入れたいという思惑が見え見え残念な結果となった。

確かに王太子だかに見合いさせられても公務も大変だろうしわからんくもないが

紗友里がNOなら答えは1つ

アーノルドさんが王家にきちんと返事をしてくれたが

このまま終わるはずはないのだった

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