第48話 デザイナーさんに捕まる
「奥様!是非このデザインうちに使用権を与えてくださいませんか?」デザイナーらしき人にお願いされるかなみ
やべ、これ権利関係絡むやつかな?とアルフさんを見れば
頭を抱えていた。
「アルフさん、こういう場合どうしたら…」と一応お伺いをたてるかなみ
「コートリルさん、今回ご主人の服はそのデザインで仕上げてください。
で、今後ですが叔父に確認してできるだけこちらで扱ってもらえるように話しますので少しお時間いただいてもいいでしょうか」とアルフさんが苦肉の策と言いたげに答えた。
「もちろんでございます。制作も一部の口の堅い者のみに携わらせて、極秘扱いにいたします!是非とも良いお返事お待ちしております。」と礼儀正しくお辞儀したのだった。
その後は紗友里のドレスである。
かなみは紗友里に合流してこっちの方が好きな感じのテイストじゃない?と話し合い
ラインが綺麗なのはこっちだよね~何色にする~と楽し気にドレスを選んだ。
靴も紗友里にはヒールはこの高さまで、それ以上は動けないからとお店の人に伝えるのもかなみは忘れていなかった。
かなみは何気に中学生の頃厚底ブームだったのでピンヒールだろうが何でも来いだ。体も軽くなっているので尚更自信があった。
それもあり、私はなんでも大丈夫と伝えた。
大丈夫ではない、希望を言って欲しいとみんなが思っていたが本人はなんでもいいの
好きに決めてけろって感じだった
そう、かなみのは選んでいない…。大事な事なの2回目のお知らせをいたします。
見かねたコートリルさんが聡に奥様のドレスですが…と相談に行き
「妻は胸が大きいので似合う物を用意していただければ大丈夫です。ごてごてフリルは好きじゃないです。娘も一緒に並ぶのでおかしくない感じにして貰えればそれで。
すみません。私もドレスなど選んだことが無いもので。」と申し訳なさそうな聡
「かしこまりました!素敵なドレス選ばせていただきますね。」とコートリルさんは言ってくれた。
そう、お互い再婚同士だったのでいつか写真だけ撮ろうね。と約束はしていた。
ただ、かなみが痩せたらがいい!と譲らなかったため実現してないのだ。
めっきり痩せたのだら撮ればいいのにダンジョン探索が楽しくて夫婦二人で後回しにしていたのだった。
こうして採寸と希望が伝えられ、アルフさんがコートリルさんとではよろしくお願いいたします。と話している。
時間にして2時間経過していた。
終わると宿まで送ってもらい明日以降の予定を確認
「では、明日にでも出発してもいいということですね。」とアルフさん
「ええ、いずれは移動しなければいけませんから。いつまで皆さんをお引止めするのも申し訳ないですし」と聡
そう、よく考えれば疾風の蒼炎は冒険者だ。
貴族ではないのだろう本来ダンジョン探索などをしていたのに私たち家族に関わったばっかりに王都まで行かないといけないのだ。迷惑この上ないだろうと聡は考えたのだ。
「いえいえ、大丈夫です。では明日昼少し前にお迎えにあがります。」とアルフさんが言ってくれたのでそのまま別れた。
部屋の施錠の後、かなみは料理をしに自宅へ
聡はフランソワとネロにご飯をあげる。
ネロは自宅はまだ落ち着かないらしく宿に残ると言うので
何かあれば念話してと言い聞かせると了解した。
フランソワが紗友里と一緒に自宅に帰っているときに
かなみに紗友里が起きない~とヘルプが来たことで発見されたスキルだ。
獣魔になると使えるらしいがなぜかかなみと聡、紗友里も聞こえて
誰がテイマーなんだって状態ではあったが誰にも聞くこともできず
便利だからいいべと流したのだ。
こうして、かなみが料理している自宅に戻り
ご飯を食べた。
今日は明日からの馬車の旅を乗り切る為、カレーを作ったかなみ
紗友里はカレーうどんがいいと言うのでカレーうどんにひと鍋分派生させる
といっても
冷凍うどんをレンチンして
その間に作ったカレーを小鍋に取り、濃縮の市販のめんつゆとお水を少し
紗友里は激辛好きの聡のカレーは食べられないので牛乳も足す
マイルドにしたカレー出汁にうどんを投入するだけで完成する簡単カレーうどんである。
聡もカレーうどんもいいなぁと言いつつカレーライスを米3合とバクバク食べる。
食べ過ぎたぁとお腹を擦りつつかなみと宿へ戻って行った
かなみの何か月ですか~?あとどれくらいでお生まれになどと冗談をいいながら帰っていく2人を見送る紗友里
「王都に行って後ろ盾得たら何かかわるかな…」独り言を呟いたのだった。
こうして、紗友里はいつもどおり自宅で
かなみと聡は宿の部屋で自分たちのベッドで眠りにつくのでした。
翌朝、かなみはいつも通りスマートウォッチの目覚ましで目を覚まし
聡を起こす。
そのうちフランソワからヘルプが入るのでかなみだけ移動
寝起きの悪い紗友里をたたき起こし
宿に戻る
自分たちのベッドを片付け、宿のベッドを戻して
空いたスペースに朝ごはんを用意する。
そのうち、身支度を整えた紗友里とフランソワが来るので
フランソワに朝ごはんをあげる
聡はネロにご飯をあげている。
「「「いただきまーす」」」
聡とかなみはヨーグルトに冷凍ブルーベリーとナタデココ、甘夏、コーヒー
紗友里は朝はだいたい食欲がないので今日はバナナとジュースで済ますようだ。
部屋に忘れ物はないか確認して
部屋を出る。
受付に部屋の鍵を返却してクローさん達を待つことに
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