第27話 3階層制覇できるか?!
こうして食事をして休憩後ダンジョン探索へ行こうと準備をする
昨日預かっていたマジックバッグは紗友里に渡して
出かけることに
3階層を歩き回るとどうやらボス部屋は海の上
浜辺はマップを埋めた
「あそこまでどうやって行くの?」無理じゃない?という感じのかなみ
「橋か船かどうするべきか」と聡
「橋のが安定だよね。船とかいかだ作れるの?」と紗友里
「作れる。だけど時間はかかるね。」と聡
“こんな時の為の魔法ではないのか?土魔法紗友里が得意って主が言ってたのだ”とフランソワ
「さゆ土魔法どうなの?」とかなみ
「使えるようにはした。うまくいくかは試したこと無いからわかんない」と紗友里
「魚は採れた方がいいから殲滅しなくても先に進んでもいいんじゃないかな」と聡
「「確かに」」とかなみと紗友里が呟く
そんじゃやってみますかとマップを片手に一番扉が近い場所から扉に向けて
土魔法を放つ紗友里
海がざわざわしたかと思うと
自らずずずずっと砂の道が現れる
幅1mの固い道が現れる見た目は砂の色
「これ崩れないの砂よね?」と不安げなかなみ
“なんともないのだーーー!!”とフランソワがどどどどっと走っていく
「フランソワ待ってー」と紗友里が続く
かなみと聡は手をつないでとことこと砂の道を歩く
うちの娘すごいねぇと穏やかな会話をしつつ
ついでに道の横にわらわら寄ってくるキラーフィッシュにハンドガンで攻撃をして
かなみのアイテムボックスに回収する紗友里の助言がかなりMPの節約である。
今日も魚が大量でルンルンだ
無事に扉の前に到着して
紗友里がステータスの数値を確認
それぞれ8割以上はMPも残っているのでなんともないだろうと判断して
扉を開く
「次は誰かな~?みんな行くよ!」とかなみが気合を入れる
開いた先は浅瀬と浜のような部屋
学校の教室程度の広さだ
奥にはマグロのような顔をして小さな王冠を被っている魚?
なぜ?かというと立ってるのだ
「魚が立ってるシュールだな」と聡
「キングボニート」だってと紗友里
「ボニートって何?」とかなみ
「あれはマグロみたいな顔だけどカツオだな側面がカツオだ」と聡
「刺身か鰹節かどっちが出るのかしら
捕縛」と嬉しそうなかなみは呟く
どうやらまだ、無詠唱とはいかないらしい
聡はハンドガン片手にマグロ顔のカツオと適度な距離で攻撃開始
フランソワは走り込んで噛みつきやら薙ぎ払いを食らわせる
紗友里は周辺に敵がいないか警戒中
こうして、あっという間にキングボニートはアイテムに変わった
かなみと紗友里だけレベルアップ
かなみLv.24
紗友里Lv.22
ボスが落としたのは
大きな鱗
カツオのブロック
小さなメダル3個
宝箱が1つ
聡の専用のビー玉が2つ
かなみのが1つ
「さて、さゆ宝箱開けておくれ」とかなみが言う
「うん。」とそっと宝箱を開ける紗友里
「これ本物かな…」と呟く紗友里
「「ダイヤ…」」聡とかなみが同時に呟く
「マミ、アイテムボックス入れて表示みて」と紗友里
そう、見て表示される情報よりかなみのアイテムボックスに入れた方が
現実世界に出た時の物としては確かな情報が手に入ることがわかってからは割と
アイテムボックス頼りなのだ
「わかった。入れてみる。これでキュービックジルコニアとかだったらショックだな~でもこれ本物だったら、貯まったメダルと共に換金行こうね聡さん」と恐る恐るダイヤっぽい物をアイテムボックスへ
「…やったよ。ダイヤモンドだって。このサイズいくらよ。」とかなみ
「とりあえず戻るか…」と聡
そうだね。とどこか落ち着かない雰囲気の3人はそそくさと納戸へ戻るのだった
フランソワは物足りない感じだったが
帰ってきたら必ず1階層走り回るの付き合うと言質をとると
しっぽをフリフリいってらっしゃいという雰囲気だ
小さなメダルが28個
大き目のフランソワが踏んでしまったメダルと
新しく手に入れた2つ
今回手に入れたダイヤモンド
一応一度テーブルに出して確認
そして、スマホを片手にかなみが紗友里にお願いする。
「この凹んだメダルとさ、ダイヤモンドでこのペンダントトップに錬金お願いできる?」
「形変えちゃうの?」と紗友里
「こんなでかいダイヤ裸で持ってったら外れる前の金属があるはずだって言われるよ。バラバラでもあったほうが怪しくないと思う。
なんならペンダントトップ作ったらダイヤ外してもいい。
ネックレス部分は無くなったで、問題ないだろうし」とかなみ
「そうだな。このサイズをただ持ってるちょっと怪しいな」と聡
かなみのスマホの画面を見た紗友里は
メダルとダイヤに向けて錬金開始
古めかしいデザインのペンダントトップ
余りはネックレスの半端な長さができた。
「いいね。壊れた感じがいい」とかなみが絶賛
こうして、一度買取のお店に電話をして
また発見したことと壊れたペンダントも見つけたと報告
時間は貰うと言われたがぜひ来てほしいと言われ
聡と出かけることに
こうして、キャンペーンのお米をまたまた5kgゲットして
預かり証を持って帰宅した2人
買い取り額が決まったら後日電話が来るといつも通りの対応だった。
現金ゲットとかなみと聡はご機嫌だった。
なにせ聡は出勤停止中、かなみは無職で兼業主婦から専業主婦にジョブチェンジ中である。
本来なら共働きじゃないと生活が立ち行かなくなるのだ。
ダンジョン様様である。
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