第13話 今後の方針?
結局帰宅後、スマホを見ると着信は無く一安心。
その後各々やりたいことをすることに
肉はいらないと言いつつも流石ダンジョン、見つかると追いかけてくるので逃げ切れないネズミさんからは美味しいお肉を頂戴し5つほどは包みが出てしまったのだ。
かなみは肉の処理とふと疑問があるとフランソワを連れて納戸へ行き声を聞いたのだった。
紗友里は自分で錬金したタブレットと睨めっこをしつつ
3人と1匹のステータスを上げる作業中だ。
それが終わるとマップの確認だ
その姿をキッチンからちょこちょこ見るかなみ
(好きなことへの集中力だけはすごいのよね~、勉強もあの10分の1でいいからやる気出してくれると嬉しいんだけど。 …ま、無理よね。私の子だし)
と集中する娘を温かい目でチラ見するのだった。
かなみからのフランソワへの質問はというと
「フランソワって誠さんと一緒の時ってさ、違う名前だった?」
“ん?ああ、誠は私をフェルと呼んでいたのだ。”
「フランソワって呼んじゃってるけどいいの?」
“フランソワも気に入ってるのだ。ちょっと高貴な感じがいいのだ!”
「なら良かった。」
「あとさ、フランソワが誠さんと行ってたのはここ?」
“誠と最初に来た所も木がいっぱいだったのだ。ただ、ここかどうかはわからないのだ。敵は一緒なのだ。”
「そっか、ありがとう。また聞きたいことがあったらよろしくね」
“主ぃ~、私はお腹が減った~ さっきのお肉が食べたいのだ”
ぐりぐりと大きな頭をかなみに摺り寄せる
「もう可愛いなぁ~。今茹でるね~」
そう言いながら今日出てきた胸肉、冷蔵庫にあった人参と大根も茹でて一緒に盛り付ける、冷凍庫に残っていた焼き芋も少し
フランソワのお皿に盛り付けて
「はいどうぞ~」
「わんっ」
嬉しそうに尻尾をフリフリしながらバクバク食べるフランソワ
満足そうだった。
「ねぇ、マミ~」
「ん?どした?」
「聡さんのさ、これどこに置こうか?」
「これ?ああ、専用のビー玉?ちなみに今はどこが置けるの?」
そう、聡の専用ビー玉はラピスラズリのような綺麗で深い色の碧だ
ちなみにかなみのはローズクォーツのようなピンクだった。
フランソワの専用ビー玉はたぶん白だアイテムとして出てきたことは無いが嵌っているビー玉は白かった
「うーんとね。スニーキングの大元の隠密がここ既においてあってスニーキングにもあるでしょ?あと謎の職質の周りには逮捕術ってのがあって徒手ってとこもあるんだけど置いてあるみたいだけどさ、なんか光ってるの。その周りも結構光ってるんだ。これ何かマミ知ってる?」
「ちょっとここ拡大して あ、これさビー玉割れちゃってるんじゃない?外せないのかな?
逮捕術…徒手…そこ古いの外して置いてみて!
徒手徒手ああ♡あれね。置きまくったらめっちゃ強くなるわよ。」
「ちょっとやってみる」
「聡さんね昔逮捕術大会の徒手徒手の選手だったの!生で見たかった…」
「としゅ?としゅ?ってだから何?」
「こぶしとこぶしで戦う感じ?犯人逮捕の為の大会だったような…今度見に行こうって言いつつなかなか予定が合わなくて見に行けてないのよね。紗友里も1回誘ったよ。一緒に行こうって。行かないって即答されましたけど。
で、徒手だけど戦闘能力間違いなく上がる!」
「あ~!!あったかも、じゃここ置くね~」
「柔道とかない?聡さん昔柔道も選手だったのよ~。見たかったな~。」
「柔道もあって既に置かさってる。つかここも半分かも…?
警察時代?学生時代?どっちもマミまだ子供じゃん。出会ってないし。」
「警察時代よ。身も蓋もないわ…娘が冷たい…。」
しょんぼりしながらフランソワに顔を埋めるかなみ
「学生時代から選手とかだったの?」
「ううん。違うよ。学生時代は野球やってたって言ってた。でも、高校で授業で柔道とかレスリングあったんだって。元々喧嘩強かったんじゃないかな?
昔は犯人に負けるなんてことは許されなかったからな~ってこの前言ってたよ。
勝のが当たり前だからめっちゃ筋トレしたって言ってた。カッコイイよね~♡」
実際に見えるのではないかと思うくらい♡が頭から散らばしている母をよそに半分になった聡の専用ビー玉を外し、新しいのを配置無事に聡の魔法陣が新しい場所と共に光出した。
なぜか外した割れたようなビー玉は手元に戻ってきたのだ。
「これ、前より相当強くなってるかも。嫁の加護入れたら半端ないかも…しかも最後にバーサーカーってあるし。まだ置けないけど(笑)
これ置いたらダメなやつかも」
「バーサーカーは忍耐とか相当な数値にならないとダメなんじゃない?それでも危ないのが音から想像できるわ。そこら辺死の海になるわね。」
「忍耐…あ!あるじゃん。ブレイン…脳ってこと?こんなの見たこと無い」
「頭良くなるのかな…私も欲しい」
「マミには無いよ」
「えーん。娘が冷たいよ~」
フランソワに抱き着くかなみ。もう平常運転である。
「ブレインにも忍耐にも、もともと置いてあるな。しかも先が一個しかない。もともと忍耐力あるってこと?鍛える必要すらないと。でもどこか新しい場所光るかもしれないし。ここも置いておくか。あっ、エイムの周りが光った!あとは推理…元々ある…その周りも光りだしたか」
「エイムってことは銃ね。前にゲームでレーザー銃打つやつやってもらったらカッコよかったな~♡」
「マミうるさい」
「え~ん(以下略
「ここも絶対いるね。遠距離攻撃大事」
「銃が無いのが悔やまれる」
「ここ日本だからね。銃刀法違反で捕まる」
「さゆ、作ろう。」
「金属とかないじゃん。流石に構造も何もわかんないとそれっぽい形の鉄の塊ができる気しかしない。」
「エアガンとかから錬金できるんじゃない?もともと構造できてるし」
「なるほど!いいかも、じゃ最後の専用ビー玉はエイムに置いちゃうね~」
「メモしておきまーす」
今後必要になりそうなものはメモしている。
買い物も書かないと忘れるよね~
「あとさ、このちいこいメダルそのうち錬金で金塊にして。売るよ。
すんごい金額になる。マジで私働かなくていいと思う。」
「インゴット?テレビとかでたまに見る感じの?あれって勝手に作っていいの?シリアルナンバーとかいらないの?」
「シリアルナンバー偽造のがまずい。それっぽい形にするとさ、今オリジナルインゴット制作とかしてる会社もあるからそういうとこで作ってみたけどいらないから売るって感じにしようかと思ってる。」
「それ、税務署来ない?」
「課税対象ではあると思うよ。あっ、ちょっとずつならかからないみたい。」
スマホを見ながら答えるかなみ
「実家から出てきたとか言って鑑定してもらって現金化の方がいいんじゃない?でちゃんと税金払う。」
「何回もはできないね今金めっちゃ高いし…この辺は聡さんに相談かな」
「あと、どこまでマップ埋めるかとかも相談しないと
他のフロアに行くかとかさ
こっちの世界が疎かになる危険すらはらんでるんだよ。」
「そうねぇ。こんなこと誰にも言えないもんね~。連絡がつかないカモフラージュも必要になってくるよね…。あとはこの魔法陣どこまで現実世界で生きてくるんだろうね。何か変わるのか、家に居る私たちじゃわかんないもんな~」
「さらっと核心ついたよね。私体力上昇をヒシヒシと感じてる。
いつも、寝てばっかりだけど眠くないもん」
「確かに、いつも年老いた犬か猫みたいな生活してたもんね…。」
「うん」
こんな感じで聡が帰宅するまでスキルやら、マップやら、アイテムの相談をする2人だった
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