STELLAR
TUGUMI
プロローグ
第1話
どうして……
どうして、こんなことになったの……
白い天井のクロスを、まるで模様の数を数えるように眺め、痛む体とずたずたになった心に蓋をする。
私は、どこで間違ったの?
間違っていない?
……うんん、やっぱりどこかで間違ったと思う。
考えても、考えても、答えは出てこない。
ただ、ほんの少しだけ彼女に勝ったと得意になった。
ただ、ほんの少しだけ優越感に浸った。
そんな些細な、誰だって持っているような小さな、小さな醜い感情すら、持ったらダメだったのかな。
行いは全て自分に返ってくるのだから、自分に誇れるように生きなさいって、死んだ両親が言っていた。
子供の頃は全く分からなかった言葉。
だけど、これがきっと報い……
いっそのこと、死んでいればよかったのに……
死んでいれば、こんなに苦しくなかった……
悲しくもなかった……
辛くもなかった……
体が、鉛のように重い……
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