レーソン事件
K
ある日の出来こと
俺の名前は松田。コンビニでアルバイトをしている。今年で30歳を迎えることになったが、未だに仕事が見つからず、アルバイト生活を送っている。
かといって、俺は大学卒業以来、ずっと近所のコンビニ、レーソンでしかアルバイトをしたことがない。なぜならば他のところでバイトしようとすると、いろんなことを1から覚えないといけないため、面倒くさいからだ。
でもこのレーソンでは不可解なことに、過去に何人もの男性店員が謎の死を遂げているらしい。さらには何人もの女性店員が行方不明。僕はこの未解決事件が気になり、未だにここで働き続けている。
そんなことよりこんな生活をいつまでもするわけはいかない。30歳の自分は未だに実家ぐらし。そのため、いつも働いてるレーソンに面接をさせてもらえるように頼んでいるのだが、耳も傾けてくれない。俺にはアルバイト以外実績がないからしょうがない......とは思っていたのだが、大学卒業から8年間ずっと働いていた自分を採用しようとしないのはおかしいとこのところ感じていた。「この8年間、ずっと辞めずに働いていたんだぞ?しかも毎日7時間働いてるんだぞ?」自分はずっと心のなかでつぶやいていた。
ある日の昼頃だった。いつも通り商品棚に商品を追加していたのだが、急に店長が裏の個室に呼び出した。その時他の人がいたので、渋々行くと、
「君......5年前からずっと言ってるけど、いつになったら仕事見つけてくるの?」といつも通り少し怒り気味に言ってきた。
「なら、ここで働かせてください!」
僕は日々溜め込んでいたものをはきだした。
すると店長は呆れたようにため息を付くと、
「何度言ったらわかるんだ。君みたいな人がここで働いていたら、店の評判が下がるじゃないか。実際ここで働いていた桃香ちゃんがいたときは、売れ筋好調だったのに、君が来てから桃香ちゃんは辞めてしまい、売れ筋はめっちゃ下がってしまった。」
その言葉を聞いた僕は、桃香さんについて反論した。
「何言ってるんですか、俺は桃香さんの相談にのっていただけですよ!」
そう、僕がアルバイトをする前から働いていた桃香さんは、店長からセクハラを受けていた。よく僕に相談してきたため分かる話だが、その時一緒に働いていた女性店員さんもセクハラを受けていた。
この件が噂され始めると、男性店員が謎の死を遂げていた。
俺はこの関連性に気づいていたため、この機会を気に、店長に問いかけた。
「僕知ってるんですよ!店長がセクハラをしていることを!それに、あなたがこれまで不可解だった事件に関連しているといううことも!俺......怪しんでるです!」
そう言うと店長の怒りはおさまり、少し口角が上がった。
「そうか、君は桃香ちゃんにふきこまれたんだな。全て君に話してあげるよ」
すると店長は語りだした。
「僕がここの店長になったとき、みんな俺のことを優しく接してくれて嬉しかったんだ。それにモテモテだったね。異性のお客さんの対応をしているとき、久美子ちゃんが嫉妬をして力ずくでお客さんから離そうとして、可愛かったな。その光景には、幸子ちゃんや希良々ちゃん、神奈ちゃんまで驚いてたんだ。まさに「あ!先を越された!」て感じだったね。でもある日から同性店員にみんな詰め寄るようになったんだ。おかしいなと思ってたんだけど、どうやら僕のことを悪く見立てて、久美子ちゃんたちを騙そうとしてたんだ」
というと、店長は満面の笑顔で言った
「だからね、同性店員をみーんなころしちゃったんだー」
まさにすべてが繋がった瞬間だった。桃香さんが言っていたことはほとんど同じ内容だったのだ。
「やっぱりな!女性店員を夜に働かせ、男性店員を昼に働かせていたのも、犯行をしやすい環境を作るためだったんですか?」
「うん。そうだよー。そのほうが人が少ないときにイチャイチャできるじゃん。それに他の男どもを」
久美子ちゃんたちに近づけさせれないしねー。それでも僕を傷つけようした女どもは、バラバラにして埋めてやったよ」
まるで人が変わったように答えた。
「わかった。それじゃあ警察を呼ぶから、観念しろ!」
そうして携帯を手にしたが、不可解なことに気づいた。
携帯の画面には圏外という言葉があった。たしかにここは山の奥にあるが、しっかりと電波が届く地域だ。
よく
店長の怒りはますます増していき、息も荒くなっていた。
その問いかけは店長には届かなかった。店長は耳をふさぎ、下を向いて何かをぼそぼそとつぶやいていた。
よく個室の壁を見てみると、分厚い鉄のようなものに白い塗装がされた壁だった。8年間ここに出入りしていたが、それでも気づかないほどの出来高だった。
「な......なんだコレ」
思はず口にすると、
「君はもうここから逃さいよ」
今まで聞いたことがない店長の低い声が聞こえた。
店長の手元を見ると光る銀色のナイフが見えた。俺は必死になってドアを開けようとした、ピクリともしない。
焦っていた俺だったが、他に店にいた店員を思い出した。
「助けてくれ!!!頼む!!!開けてくれ!!!」
だがその声はすべて跳ね返ってくる。
「無駄だよー。もうさ、諦めて死んでよ。君がずっとこの件について調べてたのがずっと気に食わなかったんだ」
僕は走馬灯が見え始めたが、まだ死にたくなかった。まだ諦めたくなかった。
その思いを一心に店長にタックルした。
「痛っ!」
店長は尻から倒れ込んだ。その衝撃でナイフを落とした。
チャンスだと思い、馬乗りになって殴った。
3発殴ったあたりから、店長は泣き始めた。
「お前のせいだ!全部お前のせいで桃香ちゃんの前から姿を消したんだ!」
「お前がやってきたことなら、それが当たり前だろ」
その後も店長が動けなくなるまで殴り続けた。
「う......うう......」
僕はこれまで彼がやってきたことに怒り、無我夢中で殴り続けていたため、店長の顔はパンパンに腫れ上がり、もとの顔がわからないほどだった。
だがそれだけでは怒りは収まらなかった。
俺は周り見渡し、そこに落ちていたナイフを手にした。
しばらく葛藤した後、覚悟を決めた俺は、店長の胸に狙いを定めた。息は荒く、手も震えていたが、彼がやってきたことはこれ以上の重罪だ。俺はナイフを天高く上げ、力強く刺した。
呼吸を整えていると、頭に呪文のような言葉が流れてきた。
「お前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだ」
俺は頭を抑えて必死に抵抗したが、もう遅かったようだ。
「今日から俺が店長かー」
店長の口角は少し上がっていた......
レーソン事件 K @KYOHE0001
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます