第1話

<主要登場人物>

・鷺宮=陸上自衛隊からの選抜ユニットメンバー

・藤堂=警察庁からの選抜ユニットメンバー

・草薙=警察庁からの選抜ユニットメンバー


* * * * * * * *


暗闇に浮かぶ赤い月。

その光に照らされて、森の中を蠢く集団。

警察庁と防衛省の選抜ユニットである。


赤い月に照らされて浮かぶ山奥の朽ち果てた神社。

朽ち果ててはいるが、規模は大きい。

木々の間からそれを覗く選抜ユニット。


鷺宮「ここからは手信号で行くぞ。」


その言葉に反応して、藤堂と草薙、手信号で返事をする。

周りに潜む他の選抜ユニットも同じ反応で返す。


閃光が走る。

激しい銃撃戦が起きる。

敵テロリスト集団の反撃だ。


近代的兵器で重武装している敵テロリスト集団。

警察庁と防衛省の選抜ユニットは効率的に反撃し、撃退していく。

テロリストが『占拠』している山奥の朽ち果てた神社の中央は、近代的な武装とは相反する中世の宗教儀式場のようであった。

薄暗い神社の中、儀式演出を醸し出す炎と芳香。

地面に描かれた魔法陣。

そして掲げられている複数の『臓器』。


藤堂はそれを見て、気分が悪くなる。

藤堂「うっ!」

草薙「今さら、びびるな!」

その横で防衛省選抜の鷺宮が視線を逸らす事なく口を開く。

鷺宮「甘いな、お巡りさんたちは!」

不服の表情を浮かべる警察庁選抜の藤堂と草薙。


『戦闘』のエキスパートである防衛省選抜メンバーは、鷺宮の手合図に合わせて突撃、敵テロリスト集団を制圧する。


立ち込める硝煙の中、不気味にシルエットで浮かぶ掲げられている複数の『臓器』。

藤堂と草薙は不快感に支配されていたが、鷺宮は敵を制圧し、任務の達成感に満たされ、恍惚の表情を浮かべていた。

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