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んーと…?
えーと……?
今、とっても…
とっても、ロマンチックで、切ない場面なんだと思い込んでいたのに……
なんか一瞬、場に相応しくない単語がスルーっと通り抜けた……ような気がしたのは、私だけ?
「酔っぱらってるわけでもなく、たまってるわけでもないのに、こんなにも、常時発情してるなんて、世間で一番元気と言われる10代の頃でも無かったよ。
こんなの、まほが初めて」
何を仰っているのか、この殿方は?
さっきまで、今にも消えてなくなりそうに小さく震えながら私の肩にうずくまっていた彼が、いつの間にやら、ただの変態として復活を果たしていた。
「……そっ、そういう、おかしな事を、どうして、真顔で言えるんですか、あなたは!!」
体を強ばらせながら、キーッと彼を睨みつけたその時。
予想外に真剣な眼差しを私に向ける彼に、思わずドクリと心臓が深い音を立てる。
驚いて、暫し呆然と彼を見つめていた、その時だった。
「……えっ、ちょっ、待っ……
……や……っ!?」
抵抗する間もなく……
気が付いたら、そのまま、あっさりとベッドの上に「ぽふん!」と押さえ込まれていた、私。
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