いつもの日常
@Noriyuki777
第1話 いつもの日常
担当者会議が終り、事務所へ向かっている時に、ふと時計を見た。14時40分。今から事務所へ戻っていると、次の訪問に間に合わないと思い、ナビを訪問先に設定をして車を走らせた。この場所から約40分で到着。約束の時間は16時。少し早く付いてしまうかなと思いつつ、途中で何かおやつでも買って休憩してから訪問すればいいや! と思った。そんなことを考えていたら、ゲンキーの前を通りかかったので、ゲンキーに入り、お手洗いを借りて、店内に入った。そいえば、Mlky Kissを今年はまだ食べていないなと思い出して、探したが置いていなかった。ガッキーのCMのこの商品は冬に食べたくなる。ガッキーが可愛いすぎる。ガッキーと一緒にMlky Kissを食べることが出来たらどんなに幸せだろうと思う。勝手に妄想して、にやけてしまう。他の人が見たら「キモイね」と言うだろうなと思ってクスリと笑えてくる。それもまた「キモイ」だろうなと思うと、今度は少し声が出て笑ってしまう。それこそヤバイ奴だ!!
結局、ポテチと安いチョコを買った。
訪問先で、利用者様と家族のお話を聞く。週1回ホームヘルパーが入っているが、それで困らずに生活が出来ているかなどを、何気なく聞く。大抵利用者本人は、通り一辺倒の受け答え。僕が帰った後に家族にヘルパーの愚痴をこぼす。その口の内容は、僕が計画したヘルパーにやってくださいね。とお願いしたことを忠実に実行しているので、ヘルパーは悪くない。後から家族が、こんなことを言っておりました。と連絡をくれる。それを聞いて「想定内」と呟く。
事務所に帰っても良いのだけど、内勤が出来るように整備をしてくれているので、自宅で仕事をすればいいかと、自宅へ車を走らせた。夕暮れの景色でも堪能しようと河川敷のコースを走って行く。バックミラーに茜色の夕焼けが反射して眩しい。とても綺麗な夕陽だ。車を邪魔にならないところへ停めると、携帯で写真と動画を撮影した。携帯で夕焼けを映すと、茜色の光というか黄金の光が、自分の為だけに、自分に向かって差し込んできているような錯覚になる。その錯覚は、美しい夕焼けと自分だけの空間。地球から今日頑張ったご褒美に、美しい景色をお前にプレゼントしようと言ってくれているように思える。夕陽が1日の疲れやストレスを全て燃やしてくれて、息を吸い込むたびに新しいエネルギーがどんどん湧き上がってくるように思えた。茜色の空に「ありがとう」とお礼を言った。
いつもの日常 @Noriyuki777
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます