【レビューコンテスト応募】
この作品を読んでいると、まるで綿毛みたいな優しさが心にふわりと舞い降りてくる気がしました。
ひつじでも鳥でもない「ひつじバード」のぴるるは、とにかく一生懸命です。飛べなくても、うまくできなくても、毎日少しずつ前へ進もうとします。その姿は幼い子どもの成長物語でありながら、大人の私たちが忘れてしまった何かを思い出させてくれるようでした。
特に印象的だったのは、この物語に流れる優しさです。家族のぬくもり、雨の日の楽しみ方、小さな日常のきらめき。そのひとつひとつが、ぴるるの白い羽毛のようにふんわりと心を包んでくれます。
読み終えた後、きっとあなたの心にも「めぇめぇ」という優しい鳴き声が残るはず。疲れた日にそっと開いてほしい、世界に一羽しかいないような特別な物語でした。