飛んで跳ねてみつめて💗ひつじバード🐏🐦

夢月みつき

　登場キャラ紹介

　ひつじバードのぴるる

　ひつじバード族の男の子、いつも元気いっぱいだけど……

　ぴるる(AIイラスト)

　むかしむかし、ある牧場に羊と鳥がいました。その様子をいたずら好きの神さまが見ていて、ふしぎな魔法を雲の上から二匹に向かって放ちます。

　魔法に掛かった羊と鳥は、突然、向かい合って走り出しました。

　そして、二匹がぶつかってドッキング！

　なんと、つぶらな瞳と黄色いくちばしに、もこもこふわふわの白い毛におおわれて綺麗（きれい）な羽の生えた不思議な生き物、「ひつじバード」が誕生したのでした。

　ひつじバード族の男の子「ぴるる」は寝る時におばあちゃんからその話をよく聴きます。

　今日もその話を聞いて、すやすや夢の中へ。眠りについたのでした。

　ぴるるは夢のなかで飛んで跳ねて、「めぇ」と鳴きます。

　ひつじバード族のこどもは、あまり上手くしゃべれないのです。

　まだ、うまく飛べないぴるるは夢の中でも飛ぶ練習をする、がんばりやさんなのです。

　何回練習しても上手く飛べずに、ぴるるは可愛いおしりをふりふりと振って助走を付けて飛び上がりました。

　でも、そのまま、雲の上に落下して跳ね返り、ポンポーンと弾んでしまいました。

「……め、めぇ」

　ぴるるは、くやしくて大粒の涙がぽたぽたとこぼれます。

　ぴるるは悔しいままに、やわらかな日差しの中で朝に夢から覚めます。

「めぇ」

　ぴるるのお母さんはそんな、ぴるるのおでこにキスをして元気づけるのでした。

　今日も元気いっぱいなぴるるの一日がはじまります。

　-おわり-

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　最後までお読みいただきありがとうございました。

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