第13話

槇下組って……確か関東一の……?


「本当、に?」


「ああ」


私はやっと理解できた。

彼が殺してやるだの葬ってやるだの簡単に言えていた理由を。そりゃ関東一の組の若頭なら人の一人や二人、簡単に殺せるよね。


「…ふ、あははっ」


突然笑った私を見て彼は驚きを隠せない様子。


「お、おい、どうした?」


「ふふふ、なんでもないです。……さあ、私はお話ししましたよ?早く殺してください。」


笑ってしまったのは彼の素性を知って疑っていた自分が馬鹿みたいだったからだ。

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