心と身体
第33話
「うっ…うーん…後少し…」
真夏の陽射しはとうに高く、窓際は暑いくらいだ。
シングルベッドに窮屈そうにくっついて隣で寝息を立てているのは、昨夜初めて身体を重ねた。
最初はくすぐったいだの何だのと、全く雰囲気が作れず…
おでこに落としたキスから瞼、頬、唇、触れるだけのキスから、舌を絡め…
首筋に吸い付く様にキスを落とした。
首元の開いたティシャツを捲し上げれば、下着をつけていない胸が露わになり、恥ずかしい顔をした彼女は、身をよじって
『見ないで…』
『触るよ』
頭の中にまで響いてくる心臓の音が煩いのも、目の前の彼女の肌に恐る恐る触れてしまえば、俺の欲は収まらずに…
慣れない手つきで触れ、お互い初めての行為を散々詰め込んだ知識だけを頼りに、行った。
それが正しかったのかは分からないが、痛みに耐えながらも悲鳴を上げられた時は、俺自身がどうして良いか分からず…
それでも
『お願い…続けて…』
と言う彼女に、どうしようもなく欲情した。
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