ライブ会場という非日常の入り口で誰もが経験する「焦り、安堵、そして期待」が、雪の冷たさやスマホの画面の光とともに鮮やかに伝わってきます。自動制御される光の中に、どうしても消したくない自分だけの色を見つける──。それは、システム化された現代社会の中で、自分の感情を大切に抱きしめることの尊さを教えてくれるようです。
原田楓香先生の作品『自動制御②』は、日常の中で感じる不安や緊張が、リアルに描かれている作品です。この物語からは、ライブへ行くための準備をしながら、様々な不安を抱えている様子がしっかりと伝わってきます。ライブに向かう過程での困難を克服し、ペンライトの美しい演出を楽しむ。自分の好きな色を灯し続けることが、大好きな推しへの想いを込める手段であることを先生は示してくれています。