誘拐団の奴隷少女 III
ラクシー
表紙
意識を取り戻したら、
目の前に銃口があった。
狐のお面を被った、黒髪の華奢な男と、
その背後にいる、同じく若い男二人。
狐面の彼は、
低くめの甘い声で言った。
「大和財閥の令嬢、だよな?」
私は、答えた。
「人違いでござる!!」
「……は?」
あれから奴隷として働いたのに。
恋人は私を刺して行方不明に。
予想外の誘拐団崩壊の危機!!
「……私が消えたら、元に戻るのよね」
「は?」
「奴隷やめたら退職金出る?」
逆ハーラブコメ、時々シリアス
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