第48話

夢中になってゲームに遊ぶこと数時間。


すると奥の壁から「ピンポーン」と、ベルが鳴り響いた。




おっ、商品が届いたみたいだ。




俺はゲームを中断させ、奥の壁に向かう。


一見普通の壁に見えるそこを軽く叩けば、まるで仕掛け扉みたいにグルンっと回った。


するとそこには帽子を深く被り、しかもマスクをして顔が見えない状態の男性が立っていて。


彼の足元には大きな段ボール箱が軽く積んであった。




「お届けものです。印鑑お願いします」


「はーい。いつもーありがとー」




さっさと印鑑を押せば、彼は段ボールを俺の部屋に運び、元来た道を引き返していった。

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