第44話

沸騰したお湯を、俺はみそのカップ麺に注ぐ。


しっかり蓋をし、そのまま五分待つ。



その五分の間に冷たい烏龍茶を準備し、パソコンを操作し動画をスタンバイさせる。


そしてアラームが鳴りカップ麺の蓋をゆっくりと開けると、俺は割り箸を割り、動画を観ながらそれを啜り始めた。





俺の食事風景は、いつもこれだ。


パソコンで動画を観ながら食事を取る。


とても幸せで、とても楽しい。



すぐそばにはゴミ箱もあるから、食べ終えたら割り箸と容器をそこに捨てるだけで後片付けは終わってしまう。



お茶が入ったグラスは、トイレに行くときに流し場へ置いておけばいい話だし。

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