第17話

興奮したのか、頬をほんのりと染める青年。


私は彼の嬉しそうな笑みに、つい見惚れてしまった。




が、青年はすぐに我に返り、





「あっ、ご、ごめん!!ちょっと興奮しちゃって……!」




焦ったように謝る彼に、私は首を横に振った




「い、いえ……大丈夫です……」





ああ、なんだろう。


胸がドキドキする。




ドクンドクン、と心臓が高鳴って。


甘酸っぱい感情が、胸に広がった。





青年は、まるで照れ隠しのように、話題を変えた





「え、えっと……君は?」


「……え?」


「その、悩み事とかある?僕みたいに、その、答えが見つからなくて困ってることとか」

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