第8話

ふわり、ふわりと。


ひらり、ひらりと。




上からゆっくりと降ってきた、その白く冷たいモノは






「……雪」







雪花。


……ああ、綺麗。






私は立ち上がり、そして静かに舞う雪を目で追った。






「……ゆ、きだ」






どうりで寒いわけだ。






はぁー、と息を漏らせば、それは白くなって。


そしてすぐに消えた。






海と、雪。


素敵。





私はしばらくの間、ちらちらと降る雪を眺めていた。

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