第13話
「雪!?」
雪にお茶を運びに来た私は、机の近くで顔を歪めている雪を見つけた
苦しげで、荒い息をしてる雪を支える。
「どうしたの?!」
「あ…彩月…」
弱々しげな声で、雪が言う。
「た、ただの腹痛だよ…大丈夫…」
「全然じゃないよ!!最近食欲不振だし、やっぱり病院に────!」
「病院はダメだ!!!」
突然雪が大きな声を出す。
初めて聞いた彼のそんな声に、私は体をビクッと震わせた。
「せ、雪…?」
震える声を出す私に、雪はハッと我に返り
「あ…ゴメン。本当に大丈夫なんだ…」
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