異世界帰りの勇者は姿を隠して戦いたい!!

@kaminetu

第1話勇者の卒業

 俺は今日で勇者卒業だ。俺は勇者であることを嫌った。今でも嫌いだ。勇者であるから危険な旅に出て、世界を救うまではいい。勇者ってブランドが俺を邪魔にする。

 

 何故ならおれは世界を救って輝くヒーローみたいなのが嫌だ。目立ちたくないんだ。脚光を浴びて勇者様かっこいいと言われたら勇者じゃなかったら俺は、カッコ悪いのかと思う。

 

 俺は勇者じゃなくてよくある?目立ちたくないんだけど、姿を隠して人助けしちゃってごめんねみたいなのになりたい。

 

 そんな俺は勇者の使命を三年で終えて現代へと戻ってきた。現代ではもう勇者の加護を使うつもりはないためのんびりしようと決めた。もう勇者でも、憧れた、姿を隠して戦うことはできない。それもまた仕方ない。

 

「ただいま」

 

 と言った帰ってきて鍵を開けて帰ってきた。

 

「お兄ちゃんおかえり」

 

 何も変わらない声、懐かしい声に俺は心が踊った。あの懐かしい響き可愛らしい声、綺麗な身体、えっとどちら様で?そんなの知らない。めっちゃ太っていて可愛くも微塵もないボイスが俺の妹である。

 

「三年」舐めっていたがまさかこんなにも長く感じるとは思わなかった。

 

「お兄ちゃん三年間も何をしていやの?」

「ちょっとまぁ色々あって、ごめんなさい」

「お兄ちゃんがいない間に大変だったんだだからね」

「ああ、すまない」

 

 俺は頭を下げた。深く反省している。死にたくないから無茶はしなかったが、もっと年月かけなくてもクリアはできたのではないかと思ってしまう時はあった。

 

 でも俺は生き残ることを決心したのを間違えではないと思いたい。そう思っているとニュースが流れて来た。それを聞いた俺は改めて思った。勇者の卒業、そして憧れの夢を叶える時が来たと。

 

「秋葉原に新しいダンジョンが発生しました。難易度はなんとSランクのファイブステージです。人類では勝てない領域です絶対踏み込まないでください」

「あらら秋葉原に新しいステージで来ちゃったか?怖いなお兄ちゃん?」

 

 妹が俺に声をかけて来たが決まっているその人類が勝てない領域面白そうだ俺が壊してやる。秋葉原に行くぞ。俺は妹の声を聞かずにそのアキバのダンジョンに来たっァァッ。

 

「この魔が魔がしいオーラ懐かしい。魔王をソロで倒した一時間ぶりだな。あれ懐かしくはないか」

 

走ってきたがやはり秋葉原に人はいない。全員逃げたみたいだな。そりゃそうかアキバ全体にダンジョンのゲートが覆っていて先に行けないもんな。

 

ダンジョンの中に入った。現れたのはなんと「ソロゴーレムキング」懐かしい、会ったばかりは筋肉がなくて、倒さなかったんだよな。

 

 ほぉやっぱ勇気はあるよな、格上ってわかっているのに強さを見せつけたいゴーレムらしい所がある。いいぜ付き合ってやるからよろこべソロゴーレムキング、まずはお前の右腕をもらうぜ

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