その瞳に何をうつす
物部晴貴
第1話この日から
――「あの日に行けるのなら俺はどう生きていただろう」
…なるほどね……とスマホの画面を見ながらそう呟くのは
俺
俺はweb小説を見ていた手を止めて親にガミガミと言われた実家の物置を掃除するのだった…
「……ん?」と片付けている時に気づく上の物置から布に包まれている長い入れ物があった色は昔の日本ではない様な色で歴史物が好きな俺は「ワンチャン掘り出し物かも!」っと内心興奮しながら解いていった。
中から出てきたのは宝箱みたいなのが一つ、横長い箱が一つと「おぉ〜?!」と驚きながらも開けると宝箱から赤色の特殊な模様の入った指輪が一つ入っていてとても綺麗な色で思わず吸い込まれそうな感じがして一回閉じて、もうひとうの方の箱を開けてみると所謂騎士の剣……?ぽっい物が入っていて中心に赤い宝石の様な物が埋め込まれておりこれもまた何とも言えない吸い込まれそうな感じがして俺は高揚していた……
一通り見終わると剣を腰に差して抜いたりして幼い頃に戻ったかの様に遊び倒してたりすると『……指輪を付けろ』と言われてるような感じがして宝箱の方の指輪を左手の薬指に何となくはめてみたすると……指輪から閃光の様な光が差して眩しくて目を閉じているとそこは俺の知っている日本の景色とは全く違った世界が広がっていた……
「……ん⁇」どこだここ森の中に1人木の下で倒れていた……
なんか気のせいか分からないけど声が高くなってる?どう言う事?「えっ、なんか手が足短くなってる⁇」等混乱している時に……「ギャッ」と音がする方を見ると角が巨大化した当たると危なそうな鹿っぽい奴に襲われた、「お、おいいきなりかよっ!」と愚痴を言いながら立ち上がろうとするが体が縮んだ影響で服を擦りながら何とか立つことに成功する。
大人の時ならまだしも今の状態でどうやって切り抜けたら良いや……と鹿っぽい奴と正対をつくる睨み合っていると俺がいた国ではほぼ聞かない音が聞こえた……すると鹿っぽい奴がバタリ…と倒れて首なら血を流していたしばらくその場でへたり込んでいると
⁇?「大丈夫?」
と何だか優しげな女の人が駆け寄って来た、銃を手に持って……
⁇?「私はフィーリア・メティスさっきは大丈夫だった?」とその綺麗な緑髪を揺らして聞いて来た。
⁇「俺は……ッ頭が!」何かが頭の中に流れて来て咄嗟に手を頭に添える今まで当たり前に言えていた自分の名前が思い出せない……俺の生まれた国は…家族は…俺は一体誰なんだ……
言い様の無い感情に襲われた俺の様子がおかしいと思ったのかメティスは俺を胸に抱き寄せ頭を撫でていた……
しばらくして
⁇「すまない……ありがとう」と言うとメティスは
メティス「全然大丈夫よ」と優しく言ってくれた。撫でられていた間に俺は頭にあった言葉をメティスに言ってみる事にした。
⁇「メティス俺はここが何処で自分が誰なのかすら記憶がないんだ…」と今の俺の現状を簡潔に話した……
メティス「私の事も知らない様だし貴方はどこから来たのかしら…」
「まぁ、良いわこれも何かの縁よね」と独り言をメティスは言っていた。
「貴方これからどうするの?」とメティスは俺に聞いて来た、もちろん俺は
⁇「何処にも行く宛なんてない…」と涙が出そうになる、なんか俺感情の制御緩くね?と内心ツッコミしているとメティスは
メティス「貴方私の家に来る?」と頭を撫でながら言った、俺はすかさず
⁇「お世話になります」と言う他なかった……メティスの家に着くまでの間に色々と話をしているとメティスが
メティス「名前が分からないのは不便だよね、私が付けてあげようか?」と聞いてきた俺は特に浮かばなかったのでメティスに
⁇「任せる」と言いメティスの後ろを歩いていた。
メティス「じゃあその綺麗な金髪に赤目だからね〜将来はみんなが夢中になるわよ…アーゲン・ヘロスって名前が良いと思うわ」俺も特に異議も無く
ヘロス「じゃあそれで」と短く言うのであった……
メティスの家の前に着くとメティスは
メティス「ここが今日からヘロスの家よ」と微笑みながら言った。
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