おはよう、私
眠っている間に すべて終われば良いのにな
学校はなくなって 教室も粉々になって
黒板も教卓も窓ガラスも
全部 全部 違う次元のポケットに
誰かが突っ込んでくれたら良いのに
そんなことは起きないと分かっているけれど
それでも夢の中は
法律も 校則も 暗黙の了解も
何もかも手で払いのけられるから
私が作る 私だけの学校の生徒でいられるの
こんなことを考えていた 昔の私が
今の私の中にも しっかり根を張っていて
時々 忘れた頃に芽を出しては
嫌な臭いの花を咲かせる
無造作に引き抜いて
土の中から 一本残らず根を摘まみ上げて
二度とその姿を見ることがないように
マッチを擦って 火をつける
頭の中で 燃えに燃えるその花のことを
私は一度も見ることなく
瞬きで 視界を切り替える
何も見ていない
何も気付いていない
何も触れていない
そうして私は 今日の自分に言うのだ
「おはよう。いい天気だね」
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