黒山羊先生へ
黒山羊先生に手紙を書きました
それはそれはとても長い手紙で
書きながら 私は
何世代にも渡る家系図を綴っているような気分でした
丁寧に三つ折りにして 封筒に糊付け
閉じた箇所にはバツ印を
何に対するバツなのか
黒山羊先生なら 分かりますよね
引っ越しを繰り返して 電話番号を何度も変えて
それでも私、知ってるんです
どうしてでしょう
知らない方が幸せに暮らせるから 言いませんけど
愛さえあれば何もいらないなんて 嘘だから
いっぱい お金を貯めました
どうやったのでしょう
知らない方が夢を見られるから 言いませんけど
大事な大事な この手紙
指先を血塗れにして 想いを込めて書きました
どんな顔で受け取ってくれるのか 楽しみです
ねぇ 黒山羊先生
お手紙 食べてもいいんですよ
お腹の中で 先生と私が混ざるなら
それ以上の幸福はありませんから
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