勝手なひとりごと
「スカイツリーより、断然東京タワーでしょう」
赤と白のコントラスト 無機質で冷たいのに
誰も拒まない度量の深さと
泣いても見ない振りをしてくれるような
あたたかさがあるのだと
君は熱量たかく 僕に話した
だから
「アイツ、東京行くんだって」と聞いたとき
僕は いとも簡単に想像できたんだ
いつまでも終わらない工事を続ける渋谷駅を
しなやかな魚のようにするりと泳いでいく 君の姿を
遠くから 近くから 凛とそびえる鉄骨の塔を眺めて
何枚もシャッターボタンを押す 君の指を
ひどい人混みも気にせず 平気な顔をして
原宿通りでクレープを頬張る 君の顔を
きっとこの先
東京で生きる年月が どの場所で過ごした日々よりも
長くなるだろう君へ
変わらないでなんて言わない
嫌わないでとも言わない
これは僕のひとりごと
勝手な僕の ただのわがまま
僕と過ごしたあの場所のことだけは
覚えていて
戻らなくても構わないから
忘れないで
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